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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第十二話 お食事会なのです。
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さんがこっちにきてから付き合いはぷっつりとたたれたみたい。今回がしばらくぶりの再会ってわけ。ま、その方がこっちにはいいよね。
色々向こうから無邪気に話してくれるので、こっちが聞く手間が省けて助かるわ。しばらくそのままで放っておこうっと。
バウムガルデン邸
■アルフレート・ミハイル・フォン・バウムガルデン
あのエル・ファシル星域の戦い、そして軍法会議と続き、終わった途端俺は力尽きて寝込んでしまった。相当応えたんだと思う。だが、俺は助かったが、多くの将兵を死なせてしまったことには変わりはない。俺は・・・人殺しだ。
そんな状態だったから、当分幼年学校には戻れそうになかった。それがもどかしい。父上はあんなところにはいかなくていいなんておっしゃるが、俺としては一日も早く鍛錬を積んで軍人になりたいと思っている。
というのは、ラインハルトのことがあるからだ。俺は幼年学校でラインハルトに会った。向こうは俺に対して可もなく不可もなしという態度をとっていた。俺が貴族ぶらなかったからだと思う。だが、向こうは俺がバウムガルデン家のコネを利用してエル・ファシル星域の戦いに従卒として参加したことをいずれ知り、俺を卑しむだろう。確かに俺は貴族の立場を利用した。そのことでラインハルトに卑しまれたとしたら、もう取り返しがつかないんじゃないか?いや、まだわからないが。
向こうはいずれ、俺たち貴族を滅ぼす気でいる。それは原作から明らかだ。だとすれば俺の取るべき道は、貴族を捨ててラインハルトにすり寄るか、奴を事前につぶしておくかどちらかだ。
だが、それは父上、母上を捨てるということになる。貴族らしく権益に凝り固まっている二人だったが、俺に対する愛情は本物だった。子供の時、俺が高い熱を出したときには母上はつきっきりで看病してくれた。俺がクリケットや乗馬を習い始めると、父上は自ら俺に手本を示して、時には二人で遠乗りをしたものだ。あの時間は本当に楽しいものだった。二人とも俺を本当の子供のように接してくれた。俺は本来この世界にいてはならない転生者だというのに。
どうする?俺はどうすればいいのだろう???
近いうちになんとあのカロリーネ・フォン・ゴールデンバウム皇女殿下が俺とシュタインメッツをお呼びになるという。これには驚いた。聞けば軍事法廷で俺やシュタインメッツをかばい立てしたのもこの皇女殿下なのだという。お礼言上に行かなくちゃならないな。
カロリーネ・フォン・ゴールデンバウムなんて原作にいたか?と思った時に、ふと思いついた。今回のエル・ファシル星域への一個艦隊の派遣は軍の上層部の決定ということになっているが、もしかするとカロリーネ皇女殿下の差し金なのか?あの皇女殿下も俺と同じ転生者なのか?そうだとしたら、お互いに色々と話し合うことができるか
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