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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
外伝〜ミルモの願い〜
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ます。―――ですが一つだけ確認したい事があります。アリサ、貴女に一つ尋ねてもよろしいでしょうか?」

「わ、私!?一体何なの……?」

リザイラに突如名指しされたアリサは驚いた後戸惑いの表情でリザイラを見つめた。



「……次のミルモの”昇格”は”最上位昇格”―――つまり私のような王族種を除けば精霊達を束ねる存在である”最上位種”―――貴女達人間に例えるならば”貴族”に値する精霊へと”昇格”する事になります。」

「ええっ!?精霊の”貴族”!?」

「ミ、ミルモさん、そんなに偉くなるんですか……」

「それに最上位クラスの精霊となると相当な”力”を持っているのでしょうね。」

リザイラの話を聞いたエリオットは驚き、セレーネは呆け、セリーヌは目を細めてミルモを見つめた。



「リザイラ、その最上位クラスの精霊にはどのくらいの”力”を秘めているんだ?」

「そうですね……―――”機甲兵”、でしたか。最低でもあの人形の数体は一人で余裕で葬れる程の”力”はあります。」

リィンに問いかけられたリザイラは考え込んだ後真剣な表情で答え

「あの”機甲兵”――――しかも数体をたった一人で…………!」

「ほえええええ〜!?最低でも機甲兵数体を余裕で撃破できる強さって、滅茶苦茶強いじゃん!」

「”精霊”の力が偉大な証拠だな……」

クレア大尉は信じられない表情をし、ミリアムは目を丸くして驚き、ガイウスは静かな表情でリザイラとミルモを見つめた。



「…………それで私に聞きたい事って何?」

信じ難い話の連続に口をパクパクして絶句していたアリサは我に返って真剣な表情でリザイラに尋ねた。

「そのような絶大な”力”を持ったミルモを貴女は”どう使役する”つもりなのですか?ミルモは貴女の指示一つによって戦場の戦況を変えられる程の”力”を手に入れるのですよ?」

「リザイラ………………」

アリサを試すような視線で問いかけるリザイラの問いかけにリィンはリザイラの意図―――絶大な”力”を得たミルモをアリサが”兵器”のように使わないか心配している事に気付いて真剣な表情をした。

「―――――その問いかけ、最初から間違っているわよ。」

「?どういう事ですか?」

そして静かな表情で自分を見つめるアリサの指摘にリザイラは不思議そうな表情をした。



「私はミルモを今まで”使役”した事はないし、これからもそんなつもりは一切ないわ。私にとってミルモはかけがえのない”友達”よ。確かに”契約”しているから形式上は主従の関係だけど、私とミルモは”対等”な友達よ。戦闘の時は私がお願いする形でミルモに”協力”してもらっているだけ。」

「アリサ………」

「…………………」


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