外伝〜祝賀会の夜〜中篇
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なく、レーヴェにまで見られたなんて……はあ………最悪だ………」
レーヴェの答えを聞いたヨシュアは肩を落として溜息を吐いた。そしてヨシュアはクルツ達やドルン達にも挨拶をした後、言い争いをしているエステルとジョゼットに近づいた。
「へー、パーティーに参加したと言ってもたった1回なんだ。やっぱりボクの方がパーティーに相応しいよね。何てったって、ドレスを着て社交界を渡り歩いていた事もあるんだからさ!」
「な、何よっ。あたしが参加したパーティーはメンフィルの皇族達が集まったパーティーだから、ボクッ娘が今まで参加したパーティーとは比べ物にならないんだから!あたしは数じゃなくて、質なのよ!それにあたしはボクッ娘と違って、今みたいにドレスを着て、社交界を渡り歩く時がこれから一杯あるかもしれないんだから!ボクッ娘が経験した数なんて、あっという間にぬくわよ♪」
勝ち誇った笑みを浮かべているジョゼットにエステルは言い返した。
「な、なんだとおっ!?」
エステルの言葉を聞いたジョゼットはエステルを睨んだ。
「……あ、あのさ、2人とも。一応公の場なんだから、そういう喧嘩はどこか別の所でしてくれないかな……?特にエステルは今はメンフィルの”侯爵”の一人なんだろう?君に位をあげたシルヴァン陛下達……というよりメンフィルの恥になる真似はよした方が……」
その様子を見たヨシュアは遠慮気味に仲裁しようとしたが
「「ヨシュアは黙ってて!!」」
「……ハイ…………」
エステルとジョゼット、2人同時に睨まれて黙った。
そしてヨシュアはリウイやリフィア達――メンフィル帝国の関係者達の所に向かった。
「……それにしても、本当にお前の”今の家族”の名前を伏せる事でいいのか、イリーナ。お前の”今の旧名”を公にすれば、お前の祖父の苦労も減ると思うが……」
「………はい。お祖父さまとも相談しましたが、やはり伏せる事にしました。……確かにあなたの言う通り、私の”今の旧名”を公にすれば、クロスベルの状況も変わるかもしれませんが、やっている事は結局両国と変わりません。だから、お祖父さまやクロスベルの事は気にしないで下さい、あなた。お祖父さまも『こちらの事は気にする必要はない。お前は自分の幸せだけを求めなさい。』とおっしゃっていましたし……」
「……そうか。”今”はよい家族を持ったものだな……」
「あら。”以前”の家族――エクリアお姉様やセリーヌお姉様も素晴らしい家族でしたよ?」
「……………」
イリーナの言葉を聞いたリウイが複雑そうな表情をしていたその時、自分達に近づいて来た人物――ヨシュアに気づいた。
「ん?お前は……」
「あら、ヨシュアさん。どうしたのですか?」
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