外伝〜祝賀会の夜〜中篇
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着ているツーヤは会釈し、ヨシュアは2人の様子を微笑ましい様子で見ていた。
「フフ、だってミントとツーヤちゃんはお互いの事がわかる親友の中の親友だもん!」
「もう、ミントちゃんったら………」
嬉しそうな表情で言うミントにツーヤは苦笑していた。
「………そういえばツーヤには一度お礼を言うべき事があったんだ。」
「あたしにお礼ですか?一体何なんでしょう?」
「………プリネ―――姉さんをいつも守ってくれてありがとう。」
「フフ、その事ですか。あたしにとってマスターは大切な”パートナー”ですから言われなくても守りますから、お礼なんていいですよ。」
ヨシュアにお礼を言われたツーヤは上品な仕草で微笑んで答えた。
「そっか。……後2人に聞きたい事があるんだ。」
「何?」
「何でしょう?」
ヨシュアの言葉を聞いた2人は首を傾げた。
「2人はレーヴェの事……まだ許せないかな……?」
「「……………………」」
ヨシュアの言葉を聞いた2人は複雑そうな表情で黙り込んだあと、やがて口を開いた。
「ミントは少しは許しているけど、それでも完全には許せないよ………孤児院を焼いた人達を指揮していた人だし………それにパパと違って、自らの意志で指揮していたし……ね。」
「……マスターが幸せになるためにあの人が必要なのは頭では理解しているんですが、それでもあたしもミントちゃんと同じ答えです、本当にマスターの伴侶でいいのかと認めるべきなのか迷っています………」
「…………………あの。僕が頼むのは筋違いかもしれないけど、これからのレーヴェの態度を見てくれないかな………?それでレーヴェが許せるようになったら、できれば許してほしい。」
「……わかった。パパの頼みだし、いいよー。」
「……どの道あたしはリウイ陛下、シルヴァン陛下よりあの人の監視を申し付けられているので、あの人の行動を見て、あの人の本当の性格を見極めるつもりです。」
「そっか。ありがとう。」
2人の答えを聞いたヨシュアは頷いた後、今度はプリネとレーヴェがいるテーブルに近づいた。
「……2人とも、久しぶり。」
「………ああ。”異変”終結以来だから、数週間ぶりだな。」
「あら、ヨシュア。もしかして挨拶回りをしているのかしら?」
話しかけてきたヨシュアにレーヴェは静かに頷き、プリネは尋ねた。
「うん。……そのドレス姿、凄く似合っているよ、姉さん。」
プリネの問いに頷いたヨシュアは優しい微笑みでプリネの姿を褒めた。プリネの姿は肩をさらし、胸元を開き、胸元の真ん中には赤いブローチを付けている自分の髪の色のような夕焼け色と白のドレスだった。
「フフ、ありがとう、ヨシュア。でも
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