外伝〜祝賀会の夜〜中篇
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思い出してヨシュアを見た。
「そういえば、プリネと付き合っている男………レーヴェだっけ?あいつから話を聞いて思い出したけど、あんたとレーヴェ……以前私達が”教団”の拠点を潰す時、私達を隠れて見張っていた2人だったそうね?」
「……ええ。結社の指示で本来なら僕達が”教団”の拠点を潰すために来たんですが、先に貴女達がいましたから……様子見の為に隠れて見張っていたんですが……貴女達には意味がなかったですし……あの時は驚きました……隠行が得意な僕の気配すらも気付いたんですから……」
「フフ、まあ私達でないと気づけないほど、見事だったわよ。自分の力を誇りなさい。」
「……ありがとうございます。」
ファーミシルスの言葉を聞いたヨシュアは静かに頭を下げた。そしてヨシュアはリスティやチキ、サフィナ達に挨拶をした後、リフィア達の元に向かった。
「む?ヨシュアか。どうした。」
「やあ、リフィア、エヴリーヌ、レン。今、今までお世話になった人たちに挨拶回りをしている所なんだ。」
「ふ〜ん……めんどくさい事をしているんだね。」
「……お前は少しはヨシュアの性格を見習ってほしいものなのだがな……レンは今回の祝賀会でちゃんと挨拶回りをしていたぞ?」
「うふふ、リフィアお姉様に褒められちゃった♪」
ヨシュアの話を聞いて答えたエヴリーヌの言葉を聞いたリフィアは呆れ、レンは口元に笑みを浮かべた。
「やだよ、めんどくさい。大体エヴリーヌは”客将”なんだから、そんな事をする必要はないでしょ?」
「……”客将”といえど、挨拶回りは必要だぞ?……まあいい。それよりヨシュア。エステルから別離した時の罰……余達は忘れていないぞ?」
エヴリーヌの答えを聞いたリフィアは溜息を吐いた後、不敵な笑みを浮かべてヨシュアを見た。
「えっと……できれば、お手柔らかにお願いしたいんだけど……駄目かな?」
リフィアの言葉を聞いたヨシュアは冷や汗をかいて尋ねた。
「フフ、大丈夫だ。そんな大した事ではないし、今与える訳ではないからな。」
「キャハッ♪ま、その時を楽しみにしていたらいいよ♪」
「うふふ、リフィアお姉様にヨシュアの罰を聞いたけど、素敵な罰よ♪レンはその時が来るのを楽しみに待ってるわ♪」
「ハハ………(い、一体どんな罰なんだろう……?)」
リフィア達の話を聞いたヨシュアは冷や汗をかきながら、苦笑していた。そしてヨシュアは次にペテレーネとティアの元に向かった。
「そうなんですか……お母様は”幻燐戦争”の頃から変わらない方だったんですね……」
「ええ………共に戦場を駆け巡って、兵士の方達の傷を治癒した仲……でしょうか?私にとってティナさんは数少ない友人でした……」
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