第125話
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アニスは信じられない表情で声をあげ、ティア達がそれぞれの人物の生存に喜んだり驚いたりしている中、ナタリアは不思議そうな表情でバダックに訊ねた。
「……奴等まで巻き込まれているという確証はないからな。ぬか喜びをさせるつもりはなかったから、奴等の内の誰かが現れるまで黙っていただけだ。」
「……ルーク達が生きていても、この”影の国”に巻き込まれていなければ私達が失意に陥ってしまうと思い、私達の為に敢えて黙っていたのですね……」
そしてバダックの答えを聞いたナタリアは複雑そうな表情をした。
「ちょ、ちょっと待ってくれへんか!?さっきから俺達の知り合いの名前が次々と出てきているねんけど、一体どういう事なんですか!?」
その時ケビンが慌てた様子で声を上げてティア達に訊ね
「ティアさん達の反応を考えるとルークさんとイオン様、アリエッタさんがティアさん達の世界の出身……と言う事になるわね。」
「うん……これでようやくわかったよ。何故遊撃士のルーク兄さんが守護騎士であるイオンさんと昔から親しい関係であったのかを。」
戸惑いの表情をしているカリンの推測に頷いたヨシュアは真剣な表情で呟いた。
「フム……場が混乱しているようですし、まずはルーク達の説明をした方がよさそうですね。―――ガイ、説明を。」
「また俺かよ!?えっと、実は――――」
ジェイドに説明を促されたガイは表情を引き攣らせたがすぐに気を取り直してルークが自分達の仲間であり、ヴァンとの決戦後生死不明になった事から”七英雄”の中で唯一死亡判定がされていたオールドラントの”英雄”の一人である事、イオンがローレライ教団最高指導者である”導師”であったが預言を妄視する大詠師モースによって病弱な身体を持っている事から譜術を使う事や預言を詠む事が禁止されているにも関わらず無理矢理惑星預言を詠まされた事によって死亡し、そしてアリエッタはバダックと同じ”六神将”でありルーク達との戦いによって死亡した事を説明し、その後ケビン達はティア達の疑問―――ルーク達とケビン達が知り合いである理由を説明した。
「………………」
「まさかルーク殿達にそのような過去があったとは………」
事情を聞き終えたケビンは驚きのあまり口をパクパクさせ、ユリア大尉は驚きの表情で呟き
「……なるほどね。ルークには出身も含めて色々と謎な所があったけど、まさか異世界の英雄だったとはね………―――となると”導力停止現象”が起こった時”執行者”達の王都襲撃に対する対抗策の件を考えると先生は最初からルークの出自を知っていたのかもしれないわね。」
「ええ、恐らくは。彼らの話によると彼らの”敵”はバダックさんやアリエッタさんのような達人ク
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