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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第18話
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とリィンの会話を聞いていたエリオットは不安そうな表情をした。
「……あまり心配するな。お前の親父さんなら大丈夫さ。なんたってあの”紅毛のクレイグ”だからな。」
「実際、第四機甲師団は何度も機甲兵部隊を撃退してるみたい。」
「そのぶん貴族連合もムキになってるっぽいけど。」
「それと……領邦軍もメンフィル帝国軍を警戒しているのは、気になりますわよね……」
「ああ……恐らく、街道に展開しているメンフィル帝国軍の拠点に気付いて警戒し始めているんだろうな……」
セレーネの言葉に頷いたリィンは真剣な表情になり
「ったく、アルバレア公爵は一体何を考えているんだよ……そんな事をしたら更に火に油を注ぐようなものだぞ?」
トヴァルは呆れた表情で溜息を吐き
「フン、どちらにしろ急いだ方がよさそうね。」
セリーヌは鼻を鳴らして静かな表情で呟いた。
「ああ……このまま線路を辿っていけばいいんだな?」
「ん、この先で貨物整備用の単線に分かれている筈。」
「よし……見つからないように気を付けて進もう。」
その後リィン達は線路伝いに双龍橋を越え、ガレリア要塞へと続く街道の脇道まで抜ける事ができた。
〜ガレリア間道〜
「ふう……何とか”双龍橋”を抜けられたみたいだな。」
「ええ……線路を走っている時は列車がいつ来るのか、ドキドキしていましたわ……」
リィンの言葉に頷いたセレーネは安堵の表情で溜息を吐いた。
「この先がガレリア要塞方面に繋がっているんですね?」
「ああ、”ガレリア間道”……前に仕事で通ったこともある。舗装はされているがそれなりに険しい丘陵地帯でな。大陸横断鉄道が通ってからは、ほとんど裏道になっている場所だ。」
マキアスに尋ねられたトヴァルは懐かしそうな表情をしながら答えた。
「内戦が始まってからは完全に封鎖されてるっぽい。貴族連合に見つかる心配はかなり少ないと思う。」
「とりあえず一息か……まだ道のりは長そうだけど。でも、遊撃士っていうのはやっぱり大変そうですね。仕事とはいえ、こんな裏道にまで入るなんて。」
「ハハ、依頼さえあればな。昔やってた仕事と比べりゃずいぶんとマシになっ……って、その話はいいか。」
途中で言うのを止めたトヴァルの話が気になったリィン達はそれぞれ首を傾げた。
「えっと……?」
「どうして、途中で話すのを止めたのでしょうか?」
「微妙に気になるんですが……」
「いやまあ、大した話じゃないさ。……コホン、とにかく。要塞まではかなりの距離があったはずだ。魔獣も徘徊してるようだし、慎重に進んでいくとしようぜ。」
「ええ、了解です……
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