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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第15話
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フィル帝国軍・ケルディック地方・双龍橋方面国境防衛部隊〜
「こいつは……」
「メ、メンフィル帝国軍!?どうしてこんな所に……」
メンフィル帝国軍の拠点を見たトヴァルは真剣な表情をし、リィンは驚き
「もしかして国境を守る部隊でしょうか……?」
「恐らくそうでしょうね。昨日自国領で”あんな事”があったんだから、警戒しているんじゃないかしら?」
「しまったな……今朝プリネ達から前もって聞いていた話を伝えるのを今の今まで忘れていたよ……」
セレーネとセリーヌの推測を聞いて何かに気付いたマキアスは疲れた表情で溜息を吐いた。
「マキアス?」
「何か知っているのですか?」
「ああ。今朝プリネに呼び出されて”検問”の件を聞いた際に、メンフィル帝国軍が近い内にバリアハート方面―――”ケルディック要塞”だけでなく、”双龍橋”方面の国境にも軍を展開して”貴族連合”の襲撃に備える警備や検問を開始して、検問を通過するには”通行証”が必要な話を聞かされたんだ。」
「なるほどな……」
「……でも幾ら何でも早くないかしら?確か彼女は検問は明日から始まるって言ってたと思うけど。」
マキアスの説明を聞いたトヴァルは頷いて考え込み、セリーヌは眉を顰めてメンフィル帝国の拠点を見つめた。
「……とりあえず、メンフィル兵達に聞いてみよう。」
そしてリィン達はメンフィル帝国軍の拠点に近づいた。
「―――止まれ。現在メンフィル帝国領は非常厳戒態勢だ。ここを通過したいのならば”通行証”を提示せよ。」
「その……”通行証”が必要なのは、明日からだと聞いていますが……」
自分達を足止めしたメンフィル兵の話を聞いたリィンは戸惑いの表情で指摘した。
「国境の検問に関しては陣を築き次第早急に始めよと先程レン姫から指示があった為、既に検問を開始している。」
「レ、レン姫からですか?」
「何を考えているのかしら?アタシたちが来た事はツーヤから聞いているでしょうに。」
兵士の話を聞いたセレーネは戸惑い、セリーヌは目を細めた。
「もしかしたら、”薔薇”のお嬢さんがプリネ姫に俺達がケルディックに来た事を伝えた時、その場にいなかったからかもしれんな。」
「恐らくそうでしょうね。しかし、困ったな。既にプリネから”通行証”を貰っている僕や、遊撃士のトヴァルさんは大丈夫だけど、リィン、セレーネ。二人は”通行証”を持っているか?」
トヴァルの推測に頷いたマキアスは困った表情でリィンとセレーネに視線を向け
「いや……残念ながら持っていない。」
「ど、どうしましょう……?これではエリオットさん達と合流できませんし……」
リィンは首を横に
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