異伝〜異なる『旅路』の始まり〜
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月後に私が出向し、所属する”特務支援課”は野外での戦闘もあると聞きます。……あなたの力、頼りにしています。」
「うむ、任せておけ。」
静かな表情のティオに見つめられたラグタスは力強く頷いた後、空を見上げて、ある人物の事を思った。
(……我が生きているとなると……”死神”。まさか貴様も生きているのか………?)
〜同時刻・クロスベル・西クロスベル街道〜
ラグタスがある人物の事を思って空を見上げたその頃、青年――ランディは非番の日にクロスベル市に羽を休めに行き、その帰り道で頭に2本の角が生えていて薄い紫色の髪と妖しき紫紺の瞳を持ち、黒いローブ姿の女性が瀕死の状態で倒れているのを見つけ、女性の手当てをした後、女性は”死神”エルンストと名乗り、エルンストはランディから自分の知りたい事を聞いた後、意外な提案をした。
「”契約”?なんだそりゃ??」
「わかりやすくいえば、あたいがあんたの配下になるって事さ。呼べばいつでも戦ってあげるよ!」
自分の話を聞いて首を傾げているランディにエルンストは好戦的な笑みを浮かべて答えた。
「そりゃありがたいが………何で俺なんだ??」
「あたいの勘が告げているんだよ。……あんたはいつか”戦争”に巻き込まれるってね。それもとびっきりの面白い戦争さ!そんなあんたについていけば、あたいも楽しめるって事さ!」
「……………………………ハハ………冗談キツイぜ………………」
エルンストの答えを聞いたランディは呆けた後、皮肉気に笑った。
「で?どうするんだい?」
「……ま、これも縁と思って契約するよ。見た所俺より軽く実力が上のようだし……いざという時に頼むわ。」
「クク………よく言うよ。あんた………相当の修羅場を潜って来たんだろ?」
ランディの言葉を聞いたエルンストは不敵に笑った後、ランディを見た。
「…………………………」
エルンストの言葉を聞いたランディは目を細めてエルンストを睨んだ。
「クク……だんまりか。ま、いいよ。両手を出しな。」
「……ああ。」
そしてエルンストはランディの両手を握り、両手から伝わるランディの魔力に同化し、その場から消えた。
「……”死神”か。ハハ……ある意味俺にはピッタリな奴だな。………エルンスト!」
エルンストが消えた後、ランディは皮肉気に笑った後エルンストを召喚した。
「ま、これからよろしく頼むぜ。」
「ああ。”大蛮族”の長、”死神”エルンストの力………これからの戦いでタップリと思い知らせてあげるよ!」
ランディの言葉にエルンストは好戦的な笑みを浮かべて答えた後、空を見上げてある人物の事を思った。
(クク………あたいが生きているって
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