異伝〜異なる『旅路』の始まり〜
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してその場から消えた。
「え!?メ、メヒーシャ様!?」
メヒーシャの突然の行動に驚いたエリィはメヒーシャの名を呼んだ。するとメヒーシャがエリィの前に召喚された!
「あ、あの………先ほど私を守るとおっしゃっていましたが……それに今のは一体……?」
「……”契約”だ。しばしの間、私はお前の魔力と同化し、普段はお前の身体の中にいる。お前が私の名を呼んだり、お前自身危機に陥れば、この斧槍にてお前を守ろう。」
「は、はあ……天使であるメヒーシャ様に守ってもらえるなんて光栄ですが……なぜ……?」
メヒーシャの答えを聞いたエリィは戸惑いながら尋ねた。
「………例え相手が”人間”とはいえ、受けた恩を返さずに去る訳にはいかぬしな。……それに両世界を自由に行き来できるお前と契約していて、損はあるまい。……後、今後は私の事は呼び捨てで構わん。仮にもお前は私の契約主なのだしな。」
「…………わかったわ。しばらくの間、お願いね、メヒーシャ。」
メヒーシャの答えを聞いたエリィは静かに頷いた後、メヒーシャに微笑んだ。
〜同時刻・レマン自治州・某所〜
メヒーシャがエリィと契約したその頃、水色の髪を束ねて肩までなびかせ、黄色の瞳を持つ少女――ティオはある場所で瀕死の状態で倒れていた白熊のような姿で、一対の白き翼と頭上に光り輝く輪がある”能天使”――ラグタスの傷をアーツと治癒魔術を使って傷の手当てをし、目覚めたラグタスに自分や世界の事を説明した後、ラグタスから驚くべき提案をされて戸惑った。
「え……”契約”……ですか?」
「うむ。お前には我の命を救った恩もあるが………それに人間でありながらその身に秘める膨大な”闇”の力……ほおっておく訳にはいかぬ。」
「………!気付いていたんですか……さすがは”天使”と言った所ですか………」
ラグタスの言葉を聞いたティオは驚いた後、ラグタスから視線を外して答えた。
「フッ。お前と契約するのは”見張る”為ではなく、”見守る”為だ。その力を正しき方向へと導く為に……な。」
「…………わかりました。それならぜひ、お願いします。」
「うむ。」
ティオの答えを聞いたラグタスは頷いた後、ティオの両手を握り、両手から伝わるティオの魔力に同化してその場から消えた。
「………これが”契約”ですか。悪魔のような黒い翼を持つ私に天使が見守ってくれるなんて……おかしな話ですね。………ラグタス!」
ラグタスが消えた後、自分の状態を確かめたティオは複雑そうな表情で呟いた後、ラグタスを召喚した!
「”懲罰部隊”の長、”能天使”ラグタス、これよりティオ・プラトーの行く末を見守る。戦になれば、率先して我がお前の盾となろう。」
「………数ヶ
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