異伝〜異なる『旅路』の始まり〜
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お蔭で生き延びれたんだからな。」
「わかった。………それでこれから、どうするんだい、ギレゼル。話に聞く所、君もルファ姉と同じくこの世界や俺の知る異世界とはまた異なる世界の出身のようだし……」
「ん〜……そうだな。……………………………」
ロイドに尋ねられたギレゼルは呟いた後、ロイドの顔をジッと見た。
「え、えっと……?」
ギレゼルに見つめられたロイドは戸惑ったその時
「よ〜し………決めたぜ!ロイド!俺様、これからはお前と共に行動をするぜ♪」
「ハアッ!?」
「………何を考えているのかしら?」
ギレゼルの答えを聞いたロイドは驚き、ルファディエルは警戒した表情でギレゼルを睨んで尋ねた。
「ロイドには俺様の命を助けた恩もあるし、何よりロイドからは秀哉とどこか似た感じがすると俺の勘が告げている!お前について行けば、何か面白い事が起こるという勘がな!現に”あの”ルファディエルがロイドにメロメロだしな〜♪」
「……勘違いしないで頂戴。私はロイドの”姉”として見守っているだけよ。……せっかく助かった命……この場で消してあげてもいいのよ?」
からかうような表情でギレゼルに見られたルファディエルは杖を構えて、ギレゼルを睨んだ。
「おおー、怖い怖い。という訳で、ロイド!両手を出してくれ。」
「え、えっと……?」
ギレゼルに言われるまま、ロイドは戸惑いながらギレゼルの目の前に両手を出した。するとギレゼルはロイドの両手を握り、両手から伝わるロイドの魔力に同化して、その場から消えた。
「えっと………ギレゼル、ルファ姉と契約したみたいに消えたけど……本当にギレゼルも俺と契約を?」
「………ええ。呼べば出て来るわ。」
「わかった。……ギレゼル!!」
疲れた表情のルファディエルの答えを聞いたロイドはギレゼルを召喚した!
「堕天使ギレゼル、これからロイドの使い魔だ!さあ………ここからは俺様の真ルートだぜ♪」
「は、はは………まあ、これからよろしく。」
「ハア………まさかこんな事になるなんてね…………(……それにしても、まさかギレゼルのように”並行世界”のメヒーシャもこの世界にいるのかしら?)」
高々と言うギレゼルにロイドは苦笑し、ルファディエルは溜息を吐いた後、真剣な表情で空を見上げた。
〜同時刻・アルテリア法国・某所〜
「うっ…………ここは…………?」
ルファディエルが空を見上げたその頃、アルテリア法国のある部屋のベッドで所々包帯が巻かれている女性が目覚めた。
「あ……目が覚めましたか………!よかった………!」
その時部屋に入って来たある人物――エリィが目覚めた女性に気付き、安堵の表情で女性に近
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