異伝〜異なる『旅路』の始まり〜
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「お?ま、いいぜ。その代り、そっちの話も聞かせろよ?」
ルファディエルに言われたギレゼルは自分が最後を遂げるまでの経緯――天使、悪魔が人間と共闘して、共通の敵を倒し、そして脱出する際、仲間達を逃がす為にある天使――メヒーシャと共に残って、襲い掛かって来る敵達を滅して行き、疲労の末、メヒーシャと共に最後を遂げた話を説明し、ルファディエルは人間が天使に保護を求め、そして人間達と共に戦って、悪魔達を滅ぼした事を説明した。
「ふ〜ん………まさか、セルベルグ達を滅ぼすとはね〜………さっすがは秀哉!!俺の目にくるいはなかったぜ♪それにあのメヒーシャちゃんが秀哉にメロメロとはね〜……クク、その様子をぜひ、この目で見たかったぜ♪」
「…………まさか、こんな事があるなんて…………」
ルファディエルの話を聞いたギレゼルは陽気に笑い、ルファディエルは信じられない表情で呟いた。
「えっと……ルファ姉?ギレゼルさん?だっけ。その人とは知り合いじゃないの?」
2人の様子を見たロイドは戸惑いながらルファディエルに尋ねた。
「………この男――ギレゼルは私の知るギレゼルではなく、別のギレゼルよ。」
「??一体それって、どういう事??」
「ロイドだっけ?俺とルファディエル、お互いにとって俺達は”並行世界”の人物なんだよ。」
ルファディエルの話を聞いて首を傾げているロイドにギレゼルは何でもない風に答えた。
「”並行世界”!?嘘だろう!?」
「信じられないのは私も同じよ………けど、ありえない話ではないわ。………実際こうして目の前に私の知るギレゼルではないギレゼルがいるのだしね。」
驚いているロイドに同意するようにルファディエルは頷き、ギレゼルを見た。
「俺はお前が俺の命を助けた事に驚いたぜ〜♪だって、お前の話だと、悪魔達はお前達に滅ぼされたんだろ?」
一方ギレゼルは興味深そうな表情でルファディエルを見て尋ねた。
「……確かにそうだけど、あなただけは消息不明よ。……”歪秤世界”では椎名沙夜音と行動をし、そのまま消息を断ったようだけど……鳴海の話では椎名沙夜音もいつの間にか元の世界に戻っていたと聞くわ……恐らく私が知るギレゼルは椎名沙夜音と共に行動をしているんじゃないかしら。」
「ふ〜む……沙夜音ちゃんか。確かに俺なら秀哉の次に組むとしたら、沙夜音ちゃんかもな♪く〜……羨ましいぜ、もう一人の俺!!けど、俺は秀哉と沙夜音ちゃんと一緒に組んだから、それ以上に面白かったけどな♪」
ルファディエルの話を聞いたギレゼルは嬉しそうな表情で答えた。
「え〜と……それでギレゼルさんはこれからどうするんですか?」
「呼び捨てでいいし、口調ももっと軽めでいいぜ。お前が俺を見つけてくれた
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