第132話(終章終了)
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ュア…………ありがとう…………」
ヨシュアの話を聞いたプリネは優しい微笑みを見せて、ハーモニカを両手で大事そうに包み込んだ。
「……そうだ!ねえねえ、プリネ!せっかくだし、”四輪の塔”に行く前にした約束……今、果たしてよ!」
「フフ、そうですね…………わかりました。」
「約束?一体姉さんと何の約束をしたんだい、エステル。」
エステルとプリネの会話の意味が分からなかったヨシュアはエステルに尋ね、そしてエステルは”四輪の塔”に行く前にした約束の事を説明した。
「そんな約束をしていたんだ………ありがとう、エステル。」
「フッ、久しぶりにカリンの”アレ”が聴けるな………」
エステルの説明を聞いたヨシュアは驚いた後微笑み、レーヴェは口元に笑みを浮かべた。
「ちなみに確認しておきますけど、本当に”星の在り処”でいいんですか、エステルさん。他の曲もたくさん吹けますが………」
「うん!他の曲なんていらないわ!」
「だって姉さんには………」
「俺達が好きなあの曲………”星の在り処”が一番似合っているからな。」
プリネに確認されたエステルは力強く頷き、ヨシュアが言いかけた所を口元に笑みを浮かべたレーヴェが続けた。
「…………もうっ……………」
3人の答えを聞いたプリネは恥ずかしそうに笑った後、ハーモニカで優しい微笑みを浮かべながら”星の在り処”を吹き始めた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪
その後、入口で待っているミントとツーヤと合流したエステル達はメンフィルに戻るプリネ達に見送られ、道を歩いていた。
「………ねえ。今更聞くのもなんだけど、2人共僕に付き合う形で本当にリベールから離れてもいいの………?」
道を歩いていたヨシュアは止まって、心配そうな表情でエステルとミントを見て尋ねた。
「「…………………」」
ヨシュアの言葉を聞いた2人は立ち止まって、静かにヨシュアを見つめた。
「”結社”時代の償いのため、大陸各地を回るのは僕の問題だ。レーヴェに追いつくため、もっと強くなりたいっていうのも。君達を巻き込んでいいのか正直……まだ迷っているんだ。」
「まったくもう………肝心なところで抜けているんだから。」
「そうだよね〜。」
ヨシュアの言葉を聞いたエステルは呆れた表情で溜息を吐き、ミントは頷いた。
「え………」
「レグナートも言ってたけどこれから先、いろいろなことがこの世界で起こるかもしれない。また、”身喰らう蛇”が何をしでかすかわからない。そのためにも、あたし達は父さんやリウイ以上に強くなっておきたい。あたしにとってはその修行の旅でもあるんだから。」
「ミントはママの”パートナー”なんだから、どんな所
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