第132話(終章終了)
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「………そういえば姉さんの結婚条件でその条件はあったけど………本気なの、レーヴェ?確か話によると”神格者”は”神”に与えられる力だから、どの宗教も信仰していないレーヴェには無理なんじゃあ………」
レーヴェの話を聞いたエステルは驚き、ヨシュアは信じられない表情で尋ねた。
「それなんだけど、一人だけ自らの力のみで”神格者”になった方がメンフィルにいるのよ。」
「へ!?…………あ!確かにいたわね!えっと………ミラさん………だったわよね?」
ヨシュアの疑問に答えたプリネの言葉を聞いたエステルは驚いた後、ある人物を思い出して声を上げた後、プリネに尋ねた。
「ええ。ミラ・ジュハーデス………お父様の師匠であり、ブレアード迷宮の闇の闘技場の主です。あの方にはあの方と古い知り合いであるお母様に頼んでもらって、レーヴェの”神格者”へとなる修行を付けさせてもらっているんです。」
「最も並大抵の修行ではないがな。彼女や”剣皇”達と実際戦った上”剣皇”達のさらに上の強さを持つ者――”神殺し”という存在を知って、世界はいかに広いかを思い知ったな。」
「まあ、ミラさんはシルフィア様とも互角に戦えてもおかしくない強さだから、しょうがないわよ〜。」
レーヴェの話を聞いたエステルは苦笑しながら言った。
「………それで”神格者”になれれば、姉さんとレーヴェ………結婚できるのかい?」
「ええ。お父様も”神格者”なら、私の身分とも釣り合うし、国にとっても”神格者”が増える事は喜ぶべき事だから、その時は認めると言ってくれたわ。」
ヨシュアの疑問にプリネは明るい表情で答えた。
「そっか…………頑張って、レーヴェ。応援しているよ。」
「ああ。」
ヨシュアの言葉にレーヴェは静かに頷いた。
「あ、そうだ………ここで姉さんに返す物があったんだ。」
そしてヨシュアはある事を思い出して、呟いた。
「私に返す物?一体、何かしら?」
ヨシュアの言葉を聞いたプリネは首を傾げて尋ねた。
「…………それは勿論、これに決まっているよ。」
そしてヨシュアは懐からハーモニカを取り出してプリネに手渡した。
「え………これは………」
「そのハーモニカは………」
「あ……それってヨシュアの………ううん、カリンさんの遺品の………」
プリネは手渡されたハーモニカを見つめて呆けた声を出し、ハーモニカを見たレーヴェは驚き、エステルは驚いた表情で呟いた。
「姉さんが逝ったあの時、手渡されたハーモニカ………ずっとそれを姉さんの代わりとして持っていたけど、姉さんが生きている以上それは僕が持つ物じゃないよ………それにやっぱりそのハーモニカは姉さんが持つべき物だもの。」
「ヨシ
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