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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(SC篇)
第132話(終章終了)
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ーヴェ…………」

エステルに尋ねられたレーヴェは静かに答え、それを聞いたプリネは目を伏せた。

「それと気になったんだけどさ………2人って結婚できるの??こういう言い方はあんまり好きじゃないけど、今の2人って身分がかなり離れているじゃない。」

「……………………」

エステルが尋ねた言葉を聞いたヨシュアは何も答えず、心配そうな表情で2人を見つめた。

「………ええ。エステルさんの言う通り、家族や親族のほとんどの方達からはあまりいい顔をされていません。中には結婚するのをやめたほうがいいという方達もいらっしゃいますし………」

「………それは当然だろう。結社を抜けたとはいえ、俺はメンフィルの同盟国、リベールより預けられた”重罪人”だ。俺がリベールに与えた被害も詳細に知らされているし、そんな男との結婚を許す者等、いなくて当然だ。………むしろ”闇の聖女”や”癒しの聖女”、”聖魔皇女”、そして”覇王”の正妃が賛成していたのが不思議なぐらいだ。………4人のお蔭で俺は今、こうしてカリンの傍にいる事が許されているからな……最も、”魔弓将”からは毎日会ったら殺気を向けられる上、時には攻撃をされるがな。」

エステルの言葉を聞いたプリネは表情を暗くして答え、レーヴェは静かに答えた後、苦笑した。

「お母様やティアお姉様、リフィアお姉様とイリーナ様は私の幸せを純粋に願ってくれているから………エヴリーヌお姉様は多分、ずっと可愛がってきた大事な妹である私を取られて嫉妬しているんだと思うわ。」

「ハハ………エヴリーヌの気持ちは僕もわかるよ。」

プリネの言葉を聞いたヨシュアは苦笑しながら言った。

「………それでもお父様、レーヴェの事を私の伴侶として認めていないけど、”戦士”としては認めてくれていると思うわ。実際レーヴェの腕をお父様自身が確かめて、本気のお父様の攻撃を何度も防いだ腕を認めて今の身分にしてくれたんだから。」

「………そうは言うが、俺は反撃どころか防ぐのに精一杯だった上、防げたのはわずか3回だぞ?」

「へ?それってどういう事??」

「……今の俺の立場はカリン――メンフィル皇女プリネ・カリン・マーシルンの”見習い護衛騎士”という立場だ。まあ、ルクセンベール卿のように叙勲はされていない上、信頼もされていないがな。」

プリネとレーヴェの話を聞き首を傾げたエステルにレーヴェは苦笑しながら答えた。

「へ〜………それでもプリネに傍にいれるじゃない。よかったわね!」

レーヴェの話を聞いたエステルは嬉しそうな表情をした。

「ああ。だが、カリンとの仲を認めてもらう為にも今以上の力を………”神格者”になる為にある方の元で修業をしている。」

「へ!?レーヴェ、し、”神格者”になるつもりなの!?」

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