第132話(終章終了)
[4/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
いう”けじめ”の為にもどうしても最後に一度だけよっておきたかったんだ。」
「ヨシュア……」
「……………」
ヨシュアの言葉を聞いたプリネとレーヴェは静かにヨシュアを見つめた。
「えっと………改めて言うのもなんですけど、あたし、エステル。エステル・ファラ・サウリン・ブライトっていいます。弟さんの家族で、こ、恋人です!」
そしてエステルは姿勢を正して、緊張した様子でプリネを見つめて言った。
「フフ、別にそんなにかしこまらなくてもいいですよ。私とエステルさんは友達なんですから。ヨシュアの姉としてエステルさんのような素敵な方がヨシュアの恋人になってくれて、とても嬉しいですよ。」
「えへへ………」
プリネに微笑まれたエステルは恥ずかしそうな表情で笑った。そしてプリネはヨシュアに視線を向けて尋ねた。
「ねえ、ヨシュア。ちなみにエステルさんのどんな所を好きになったのかしら?」
「ちょ、ちょっとプリネ………!」
プリネの言葉を聞いたエステルは慌てた。
「エステルを好きになったのは色々あるけど………一番はいつも明るく、前向きでお日様みたいに輝いてて……。そんな所が好きになったんだ。」
「!!」
そしてヨシュアの言葉を聞いたエステルは顔を赤らめて、背を向けた。
「ま、まったくもう……。よくそんな恥ずかしい言葉をシレッと口にできるわね……」
「あれ、嬉しくない?」
「嬉しいわよ!わ、悪かったわね!」
「怒られても……」
「クスクス………」
「フッ…………」
エステルとヨシュアの痴話喧嘩にプリネは優しい微笑みを浮かべ、レーヴェは口元に笑みを浮かべていた。
「そういえば、プリネはともかくレーヴェはよく”こっち”の世界に来られたわね。女王様が下したレーヴェへの判決ってレーヴェが結社で活動していた年数分、監視役がいない限り、こっちの世界に来ては駄目っていう罰でしょう?」
「ああ。勿論俺一人では不可能だから、”覇王”が信頼する家臣の一人が俺の監視役として俺とカリンの傍にいただろう?」
エステルに尋ねられたレーヴェは静かに頷いて言った。
「2人の傍にいた人ってツーヤよね?まあ、確かにツーヤは皇族の一人――プリネの世話兼護衛役だし、しかも皇家と縁深い”ルクセンベール”家の当主だから、信頼されていると言えば信頼されているわね。しかもツーヤ、マーシア孤児院の事もあるからレーヴェの事、完全には許していないだろうし。」
「………ああ。俺はカリンを守る女性――ルクセンベール卿にとって大事な孤児院を燃やした一味を率いていた張本人だ。孤児院に住む者達を助けたとはいえ、それだけで許される事ではない。………これから償っていくつもりだ。」
「レ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ