第132話(終章終了)
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にユリアは悔しそうな表情で答え、ミュラーも静かに答えた後博士に尋ねた。
「……その通りじゃ。」
「……そ、そんな…………」
「はは……参ったな……。場を和まそうと思っても頭が真っ白だよ……」
「……ああ、俺もだ。」
博士の言葉を聞いたクローゼは絶望した表情をし、オリビエは肩を落として溜息を吐き、ジンは無念そうな表情で頷いた。
「あいつら……うう……。これからだってのに…………こんな事になっちまって……」
「エステルちゃん……。……ヨシュア君……。あれ〜……?」
アルセイユのメンバーが悲しみに暮れる中、ドロシーが声を上げた。
「おい……ドロシー……。こんな時くらい……大人しくしてろっての……」
ドロシーの声を聞いたナイアルはドロシーに注意した。
「いえ、その〜……。なんだかジーク君が嬉しそうに飛んでいったなあって。」
「へ……」
「あ……」
ドロシーの言葉を聞いたナイアルは驚き、ユリアは何かに気付いて声を上げた。するとジークが飛んでいった先にはエステルとヨシュアを乗せて飛行しているカファルーとその隣にはカシウスを乗せた古竜――レグナートが飛行していた!
〜リベール領空〜
「ちょ、ちょっとレグナート!どうしてあなたがこんな所に……。それにどうして父さんまでここにいるのよっ!」
「なに、王国全土の導力がようやく回復してくれたんでな。モルガン将軍に後事を任せてこうして彼に乗せてもらったんだ。………それにしても驚いたぞ。まさかレグナートともいい勝負をする存在すらとも契約していたとは。」
「グオ。」
驚いて尋ねるエステルにカシウスは笑いながら答えた後、苦笑しながらカファルーに視線を向けた。
「の、乗せてもらったって……」
「さすがに驚いたよ……。……初めまして、レグナート。あなたの事はエステルから聞いています。わざわざ僕達を助けに来てくれてありがとうございます。」
カシウスの答えにエステルは呆れ、ヨシュアはレグナートを見てお礼を言った。
(フフ、礼には及ばぬ。新たな風が吹いたのでな……そのついでに翼を運んだだけだ。まあ、我の必要はなかったみたいだがな。)
「えへへ……でも、お礼を言っておくわ。来てくれてありがとう。……あれ、そういえば……確かあなたって、人を見守るだけの存在なのよね?あたしたちを助けてよかったの?」
レグナートの念話を聞いたエステルは苦笑しながらお礼を言った後、ある事に気付いてレグナートに尋ねた。
(それは”輝く環”を前におぬしらが答えを出すまでのことだ。そして答えが出された今、古の盟約は解かれ、禁忌も消えた。ゆえに”剣聖”の頼みに応じ、こうして迎えに来たというわけだ。)
「
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