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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第13話
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セレーネは不思議そうな表情をし、リィンは尋ね

「…………ああ。――――アガット・クロスナー。リベールの遊撃士だ。」

尋ねられた青年―――アガットはある人物―――レーヴェの姿を思い浮かべて苦々しい表情をした後名乗った。



「ちなみにアガットもエステル達と一緒に”リベールの異変”を解決した立役者の一人なんだぜ?」

「ええっ!?」

「あのリベールの……!」

「へえ?あの件にも直接関わっていたのは驚きね。」

「フン…………」

トヴァルの説明によって目の前の遊撃士の経歴を知ったリィンとマキアスは驚き、セリーヌは興味ありげにアガットを見つめ、アガットはリィン達の様子に対して全く気にしないかのように鼻を鳴らし

「えっと……アガットさんはレーヴェさんと何かあったのですか?その……レーヴェさんに対して、あまり良い感情を持たれていないような呼び方をしていますが……」

ある事が気になったセレーネは戸惑いの表情でアガットを見つめて尋ねた。



「あ〜、実は”リベールの異変”の際に”剣帝”とやり合った時に色々あったらしくてな。何でもエステル達の話では一方的に負けた相手である”剣帝”の事を無謀にもライバル視をしているらしいぜ?」

苦笑しながら答えたトヴァルの説明を聞いたリィン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせ

「余計な事を言うんじゃねえ!しかもエステル達もふざけた事を言いやがって!次に会った時、絶対にシメてやる……!」

アガットは怒鳴った後顔に青筋を立ててこの場にはいないエステル達に怒りを抱いた。



「フフ……―――ちなみにそちらにいるアガットさんがリベールから応援で来た遊撃士の一人です。彼や彼の弟子である遊撃士の方達が来てくれたお蔭で随分助かっているんですよ。」

「”弟子”、ですか?」

ベルモンの説明を聞いたリィンは不思議そうな表情でアガットを見つめ

「ふざけた事を抜かしてんじゃねえぞ、ベルモン!俺がいつ、あいつらの師匠になったんだよ!?」

アガットは心底嫌である事を示すかのような表情でベルモンを睨んで怒鳴った。



「ほう……って事は元”レイヴン”の連中も来ているのか。」

「トヴァルさんはその方達の事を知っているのですか?」

「”レイヴン”は”渡り鳥”を意味しますが……」

トヴァルが自分達が知らない人物達の事を知っている事を知ったリィンはセレーネに尋ね、マキアスは考え込んだ。



「ああ、何でも以前はリベールの”ルーアン市”でたむろしていて、時折市民達に迷惑をかけていた不良集団だったそうなんだが……エステルがそいつらを更生させ、エステルによって更生した”レイヴン”の連中は”リベールの異変”の際は率先して遊撃士(俺達)
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