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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第13話
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を引き攣らせ、トヴァルは苦笑した後疲れた表情になった。



するとその時ギルドの扉が開かれ、赤い髪で頬に傷があり、背中には身の丈程ある”重剣”を背負った青年がギルドに入って来た。


「………………」

ギルドに入って来た青年は目を細めてリィン達を見回し

「ん?お前さんは………」

(な、何だあの男……何で僕達を睨んでいるんだ?)

(何だか、雰囲気が怖い人ですわね……)

(”支える籠手”の紋章があるということは遊撃士みたいだな。それも相当な腕利きだ。)

青年を見たトヴァルは目を丸くし、マキアスとセレーネは戸惑い、青年の服についている”支える籠手”の紋章に気付き、更に青年の実力を感じ取っていたリィンは真剣な表情で青年を見つめ

「おい、ベルモン。何でガキ共やガキ共のペットがギルドにいる?それに何でトヴァルがここにいるんだ?」

青年はリィン達を睨んだ後ベルモンに視線を向けた。



「なっ!?」

「ガ、ガキ!?」

「えっと……」

「誰がペットよ!誰が!」

青年の口の悪さにリィンとマキアスは厳しい表情をし、セレーネは戸惑い、セリーヌは青年を睨み

「ハハ、口が悪いのも相変わらずだな、”重剣”。」

トヴァルは苦笑しながら青年を見つめた。



「ほっとけ。……ん?ちょっと待て。今、その猫が喋らなかったか?」

「フン、粗暴な見た目とは裏腹に観察眼はそれなりのようね。」

青年に視線を向けられたセリーヌは鼻を鳴らして答え

「………………ハアッ!?猫が喋っただと!?おい、まさかとは思うがレグナートと同じ存在だとか言うんじゃねえだろうな?」

猫であるセリーヌが喋った事に石化したかのように固まっていた青年は表情を引き攣らせてセリーヌを見つめ

「”レグナート”…………――――リベールの”異変”の際に現れた”空の女神(エイドス)”の”眷属”ね。まさかアンタみたいな奴が、”空の女神(エイドス)”の”眷属”に会っているなんて驚きだわ。」

「エ、”空の女神(エイドス)”の”眷属”!?」

「確かそれって、リベールの”異変”の際に現れた”古代竜”だよな……?」

「…………おい、ベルモン。何なんだよ、こいつらは……」

セリーヌの話を聞いたリィンは驚き、マキアスは考え込み、青年は疲れた表情でベルモンに視線を向け

「フフ、彼らは―――」

青年の様子を見たベルモンは苦笑しながらリィン達の事を説明した。



「フン、なるほどな。”紫電(エクレール)”とあの野郎が担当しているクラスの生徒どもか。」

「えっと……”あの野郎”という方はもしかして……」

「レオンハルト少佐の事ですか?」

青年の言葉が気になった
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