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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第12話
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いか。」

そしてリィン達はマキアスと情報交換を始めた。



「1ヵ月前―――リィンが”灰の騎神”と飛び去った後……君も既に聞かされている通り、ベルフェゴール達が助太刀しに来てくれた。ベルフェゴール達が時間稼ぎをしている間に、リザイラが撤退用の魔術で僕達を逃がしてくれたんだが……その前にあの紅き飛行巡洋艦―――”カレイジャス”号が現れたんだ。」

「そうだったのか……!」

「じゃあ、あの場にアルゼイド子爵が……!?」

マキアスの話を聞いたトヴァルとリィンは驚き

「……ああ。リザイラが僕達を逃がす直前に上空に現れて……声が響いたんだ。『今は斃れる時ではない!未来を掴む為に、落ち延び、機を伺うがいい!』―――そんなアルゼイド子爵の言葉が。」

「はい……恐らくアルゼイド子爵はわたくし達を逃がす為に現れたんだと思います。」

マキアスの説明にセレーネは静かな表情で頷いた。



「あ…………」

「……あの人らしいな。」

「その後リザイラの撤退用の魔術が発動し……後はリィンもリザイラ達から聞かされているように、そのままトリスタから脱出したんだ。」

「その後、カレイジャスは……?」

「僕達がリザイラの魔術で飛ばされる少し前にどこかへと行ってしまった。その後どうなったのかは……僕達にもわからない。せめて無事でいるといいんだが……」

「……子爵閣下なら大丈夫さ。あの”光の剣匠”がそう簡単にやられるわけがない。」

心配そうな表情をしているマキアスを元気づけるようにトヴァルは真剣な表情でマキアスを見つめて言った。



「ええ、そうですね。そしてマキアスとフィー、エリオットは……リザイラの魔術でケルディックに辿り着いたんだな。」

「ああ、おかげさまでね。……そう言えば、リィン――いや、リザイラに会ったら言おうと思っていたんだが……リザイラのお蔭であの窮地から脱出することができたのに、リザイラに文句を言うのは間違っていると思うが……せめて、どこに飛ばされるとかどんな着地方法になるとかを前もって教えて欲しかったんだが。地上に着地する時、凄い勢いで落下したから本当に死ぬかと思ったんだぞ?」

「ハハ……」

(もしかして、あの子達が驚くとわかっていて黙っていたのかしら♪)

(ふふふ、どちらだと思いますか?)

(ぜ、絶対わかっていて教えなかったんでしょうね……)

(クスクス……)

ジト目で自分を通してリザイラに苦言をするマキアスにリィンは苦笑し、ベルフェゴールとリザイラの念話を聞いていたメサイアは冷や汗をかき、アイドスは微笑んでいた。



「えっと……マキアスさんはエリオットさんとフィーさんとずっと一緒に行動していたんですよね?」

「あ
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