第125話
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ヨシュアの肩にある紋章は刺青ではなくてね。私が埋め込んだ『聖痕』に対するヨシュアのイメージが現出したものだ。フフ……記憶が戻ったのと同時に現れたから彼もさぞかし不安に思っただろうね。」
「………………………………。……嘘、だったんだ。ヨシュアを散々苦しめた挙句に自由にしてやるって言っておいて……。それすらも……嘘だったんだ……」
「別に嘘は言っていないさ。君と共にヨシュアがこんな所まで来さえしなければ私もここまでしなかっただろう。クク……全ては君たちが選んだ道というわけだ。……それに君達のお蔭で”方舟”がメンフィルに奪われた。彼ぐらいは返してもらわないとねえ?」
エステルが呟いた言葉を聞いたワイスマンは凶悪な笑みを浮かべてエステル達を見て言った。
「っ……ふざけんじゃないわよ!あんたなんかにあたしたちの歩いてきた道をとやかく言われたくなんかない!ヨシュアを操ったからって今更へこんだりするもんですか!あんたなんかぶっ飛ばして絶対にヨシュアを取り戻すんだから!」
「フフ……そう来なくては。だが、私もこれから外せない大切な用事があってね。”根源区画”で待っているから是非とも訪ねてきてくれたまえ。」
エステルの怒鳴りの言葉を聞いたワイスマンは凶悪な笑みを浮かべて答えた後、ヨシュアと共にその場を消えた。
「ああっ……!」
「ヨシュアさん……!」
「……さすがにピンチだね。」
「……どうすれば、”根源区画”って所に行けるんだ?」
ワイスマンとヨシュアが消えるのを見たエステルとクローゼは悲痛そうな表情をし、オリビエとアガットは真剣な表情で考え込んだその時
「……奥にある……大型エレベーターを使え……」
倒れているレーヴェが苦しそうに言った。
「レーヴェ……!よかった、無事だったんだ!奥にあるエレベーターって……」
「まさか……あの大きなプレート!?」
レーヴェの言葉に気がついたエステルは安堵の溜息を吐いた後、尋ねようとしたその時、何かに気付いたクローゼが声を上げた。
「”環”が眠る”根源区画”に…………降りることができるはずだ……。急げ……もう時間がない……」
「わ、分かった!」
レーヴェの言葉を聞いたエステル達はエレベーターに向かおうとしたが、数体の巨大な機械人形達がと、同じく数体の巨大な翼を持った獣が現れて行く手を阻んだ!
「チッ……アルセイユを撃墜した……!」
「それに巨大な魔獣もいます……!」
新たな敵の存在にアガットは舌打ちをし、クローゼは警戒した表情で言った。
「”トロイメライ=ドラギオン”……。ワイスマンめ……俺の機体以外にも用意していたのか……しかも俺も知らない巨大魔獣も用意していたとは………」
それを見
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