第125話
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と疑っているんだね……)……………」
「あ〜……プリネなら今はモルテニア――メンフィルの戦艦にいるから、後であたしが会えるようにしておくわ。(あれ?もしかしてレーヴェもプリネがカリンさんである事に気付いているのかな??)」
レーヴェの言葉を聞いたヨシュアはレーヴェから目を逸らして考え込み、エステルは答えた後、心の中で首を傾げていた。
「……そうか。感謝する。」
エステルの言葉を聞いたレーヴェは口元に笑みを浮かべて言った。
「そういえば……どうしてレーヴェはここにいたの?まさか、この魔法陣みたいなのが”輝く環”ってことはないわよね?」
「いや、これは単なる光学術式だ。”根源区画”より送られた力を“奇蹟”に変換するためのな……」
エステルの疑問にレーヴェは静かに答えた。
「!!!」
「”根源区画”……そこに”輝く環”があるんだね?」
レーヴェの言葉にエステルは驚き、ヨシュアは静かに尋ねた。
「ああ……。この”中枢塔”はいわば、”環”の力を都市全域に伝えるためのアンテナ兼トランスミッターにあたる。その直接的な影響範囲はおよそ半径1000セルジュ。端末である”ゴスペル”を中継すればリベールはおろか、大陸全土にも影響を及ぼすことができるそうだ。」
「と、とんでもないわね……。それじゃあ、異変を止めるには”根源区画”にある”輝く環”をどうにかする必要があるのよね?」
「そういうことだ。だが、”環”はそう簡単にどうにかできる代物ではない。アーティファクトの一種らしいが、自律的に思考する機能を備え、異物や敵対者を容赦なく排除する。1200年前、”環”を異次元に封印したリベール王家の始祖もさぞかし苦労させられたそうだ。そしてお前たちは、その苦労に加えて”白面”も相手にしなくてはならない。」
エステルに尋ねられたレーヴェは静かな表情で警告した。
「!!」
「……当然、そうなるだろうね。でも、レーヴェが協力してくれたら教授にだって対抗できる気がする。」
「こいつめ……。俺が付いて来るのを当然のようにアテにしてるな?」
「へへ……」
苦笑したレーヴェに見つめられ、ヨシュアが口元に笑みを浮かべたその時!
「フフ……仲直りしたようで結構だ。しかし少々、打ち解けすぎではないかな?」
ワイスマンが現れて杖から電撃を放って、レーヴェに命中させた!
「ガッ……」
ワイスマンの攻撃に命中したレーヴェは吹っ飛ばされて地面に倒れた!
「あ……」
「レーヴェ……!」
それを見たエステルは呆け、ヨシュアはレーヴェに駆け寄った。
「フフ……ご機嫌よう。見事、試練を乗り越えてここまで辿り着いたようだが……。こういうルール違反は感
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