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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(SC篇)
第125話
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シュアが呟いた言葉を聞き、目を細めた。

「僕も弱い人間だから……レーヴェの言葉は胸に痛いよ。でも……人は大きなものの前で無力であるだけの存在じゃない。10年前のあの日……僕を救ってくれた姉さんのように。」

「…………ッ……………」

「そのことにレーヴェが気付いていないはずがないんだ。あんなにも姉さんを大切に想っていたレーヴェが……。だったら……やっぱりそれは欺瞞だと思う。」

「…………クッ………………」

ヨシュアの言葉を聞いたレーヴェは顔を歪めた後、鍔迫り合いの状態でヨシュアを後ろに押し返して、自分も一端後退した。

「カリンは特別だ!あんな人間がそう簡単にいてたまるものか!だからこそ―――人は試されなくてはならない!弱さと欺瞞という罪を(あがな)うことができるのかを!カリンの犠牲に値するのかを!」

「だったら―――それは僕が証明してみせる!姉さんを犠牲にして生き延びた弱くて、嘘つきなこの僕が……。エステルたちと出会うことで自分の進むべき道を見つけられた!レーヴェのいるここまで辿り着くことができた!人は―――人の間にある限りただ無力なだけの存在じゃない!」

レーヴェの叫びに対し、ヨシュアも叫んだ!

「!!!」

ヨシュアの言葉にレーヴェは驚いたその時、ヨシュアは一気に間合いを詰めて、連続で突きの攻撃をした後、最後にすざましい一撃でレーヴェの剣を弾き飛ばした!

「あ……」

剣を弾き飛ばされたレーヴェは弾き飛ばされた手を見つめた。

「はあっ……はあっ…………はあっ……はあっ……」

そしてヨシュアは疲労を隠せない様子で息を切らせていた。

「や、やった……」

「ヘッ……勝負アリ、だな。」

「フッ、勝負がついたようだね………」

「ヨシュアさん………」

その様子を見守っていたエステル達は明るい表情をした。

「ふうっ……はあっ…………ふうっ……ふうっ……」

一方ヨシュアはかなりの力を使った影響なのか、戦闘後でもかなり息を切らせていた。

「俺に生じた一点の隙に全ての力を叩きこんだか……。まったく……呆れたヤツだ。」

「はあ……はあ……。……ダメ……かな……?」

レーヴェの言葉を聞いていたヨシュアは何度も息を切らせながら尋ねた。

「フッ……。”剣帝”が剣を落とされたのではどんな言い訳も通用しないだろう。素直に負けを認めるしかなさそうだ。」

「…………あ………………」

不敵な笑みを浮かべたレーヴェの言葉をヨシュアが聞いて呆けたその時

「やったああああっ!」

エステル達がヨシュアに駆け寄った。



「凄い!凄いよヨシュア!あの”剣帝”に勝ったんだよ!しかも……剣だけを弾くなんて!」

「そうでも
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