第125話
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空気を震わせるほどのすざましい闘気を纏った!そして一気に間合いをつめてヨシュアに一閃を喰らわせた!そこからの攻防はレーヴェが圧倒的でヨシュアは防御するのに精一杯だった。
「くっ……!」
レーヴェの攻撃を双剣で受け止めたヨシュアは鍔迫り合いの状態で呻いた。
「どうした、ヨシュア!唯一勝るスピードを活かさずにどうやって勝機を掴むつもりだ!?」
「………………………………。……ねえ、レーヴェ。1つだけ答えて欲しいんだ。どうして教授に協力してこんなことをしているのか……」
レーヴェの言葉に対し、ヨシュアは静かに問いかけた。
「!!」
ヨシュアの問いかけに対し、レーヴェは顔色を変えた。
「前に……カリン姉さんの復讐が目的じゃないって言ったよね。『この世に問いかけるため』……それは一体……どういう意味なの?」
「………………………………。……大したことじゃない。人という存在の可能性を試してみたくなっただけだ。」
「人の可能性……」
レーヴェの言葉を聞いたヨシュアは訳がわからない様子で呟いた。
「時代の流れ、国家の論理、価値観と倫理観の変化……。とにかく人という存在は大きなものに翻弄されがちだ。そして時に、その狭間に落ちて身動きの取れぬまま消えていく……。俺たちのハーメル村のように。」
「!!」
「この都市に関しても同じことだ。かつて人は、こうした天上都市で満ち足りた日々を送っていたという。だが、”大崩壊”と時を同じくして人は楽園を捨て地上へと落ち延びた。そして都市は封印され……人々はその存在を忘れてしまった。まるで都合が悪いものを忘れ去ろうとするかのようにな……」
「………………………………」
「真実というものは容易く隠蔽され、人は信じたい現実のみを受け入れる。それが人の弱さであり、限界だ。だが”輝く環”はその圧倒的な力と存在感をもって人に真実を突きつけるだろう。国家という後ろ盾を失った時、自分たちがいかに無力であるか……自分たちの便利な生活がどれだけ脆弱なものであったか……。そう……自己欺瞞によって見えなくされていた全てをな。」
「それを……それを皆に思い知らせるのがレーヴェの目的ってこと……?」
レーヴェの話を聞いたヨシュアは真剣な表情でレーヴェを睨んで尋ねた。
「そうだ。欺瞞を抱える限り、人は同じことを繰り返すだろう。第2、第3のハーメルの悲劇がこれからも起こり続けるだろう。何人ものカリンが死ぬだろう。俺は―――それを防ぐために”身喰らう蛇”に身を投じた。そのためには……修羅と化しても悔いはない。」
「………………………………。それこそ……欺瞞じゃないか。」
「…………なに?」
不敵な笑みを浮かべて言ったレーヴェだったが、ヨ
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