第119話
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ンセス)の中の姫君”。フフ、噂に違わぬ……いや、噂以上の美しさ、そしてその眼の輝き……素晴らしい!」
「…………………………」
ブルブランの賞賛の言葉にプリネは何も答えず、ブルブランを睨んだ。
「フム、せめて返事ぐらいはしてくれないのかね?」
「……生憎ながら自分を狙う明確な敵と言葉を交わすつもりは一切ありませんので。」
「フッ。これは手厳しい。」
プリネの答えを聞いたブルブランは口元に笑みを浮かべて答えた。
「フッ、なかなか芝居がかった登場をしてくれるじゃないか。」
「……どうやら貴方が最初の障害のようですね。。」
一方オリビエは感心した様子で呟き、クローゼは警戒した表情でブルブランを見た。
「フフ……最初にして最後の障害だ。ここにあるのは、”中枢塔”上層に通じるゲートをロックするための端末でね。これが働いている限り諸君は永遠に”環”に辿り着けないだろう。」
「あ、あんですって〜!?」
「……ブルブラン。貴方は、今回の計画のためリベールに来た執行者の中ではもっとも因縁の薄い人物のはずだ。この上、教授に従って僕たちと戦う理由はどこにある?」
ブルブランの説明を聞いたエステルは驚いて声を上げ、ヨシュアはブルブランを睨んで尋ねた。
「フフ……別に私は教授に従っているわけではない。知っての通り、我々、”執行者”は望まぬ命令に従う義務などないのだ。”使徒”はもちろん、たとえ”盟主”の命であってもね。フフ、教授の人形だった君は少々事情が違っていたようだが。」
「………………………………」
「ヨシュア……」
「……………」
ブルブランの言葉にヨシュアは黙り、エステルとプリネは心配そうな表情でヨシュアを見つめた。
「私が拘る理由はただ一つ……。そこに盗む価値のある美しい物があるかどうかだけだ。だからこそ私はここにいる。」
「盗む価値のある美しい物……」
「ふむ、いったいそれは何だい?」
ブルブランの言葉をクローゼは繰り返して呟き、オリビエは尋ねた。
「フフ……それは諸君の『希望』だ。」
「!?」
ブルブランの答えを聞いたエステルは顔色を変えた。
「逆境であればあるこそ『希望』という物は美しく輝く。その煌めきを見るために私はこの場で諸君を待っていた。その結果、夏の花火のように『希望』が消えてしまっても……私はその極みが見てみたいのだ!」
「フン、黙って聞いておれば、『美』の真実をわかっていないようだな。」
ブルブランが高々と言った時、アムドシアスがプリネの傍に現れた!
「アムドシアス……」
(げっ。面倒なのが全員揃っちゃったわ………嫌な予感……)
アムドシアス
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