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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃U篇)
第6話
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それは………」
「エリス……貴女も覚悟を決めたのですね?」
エリスの決意にリィンが戸惑っている中、ルシア夫人は真剣な表情で問いかけた。
「……はい、母様。兄様が道を定めた以上、その背中を護るのは妹の務め。シュバルツァー家の次女として、今この場にはいない姉様に代わり、本懐を果たして参ります。」
「ふふ……二人ともいつの間にか大きくなりましたね。」
「うむ……我が子達の成長、喜ぶべきだろう。―――リィン、連れて行ってやりなさい。その方がお前もそうそう無茶はできないだろう。」
「父様……」
「ふふっ、一理ありますわね。」
「と、父さんっ!?」
シュバルツァー男爵の言葉を聞いたエリスは目を丸くし、セレーネは微笑み、リィンは慌てた。
「なに、エリスお嬢さんならそこまで心配はいらないさ。剣もなかなかの腕前だし、ARCUSも使いこなせる上、魔術も扱える。帝都までの道中、俺と姫殿下も助けられたしな。さすがは聖魔皇女―――いや、若き”剣聖”の妹だな。」
「ふふっ、そうでした。それにリィンさんと一緒なら、エリスも普段以上の力を発揮できるでしょうし♪」
「トヴァルさんに殿下まで……って、どうしてエリスがARCUSを……?」
トヴァルとアルフィン皇女の指摘に困った表情をしたリィンだったが限られた者しか持っていないはずの戦術オーブメントをエリスが持っている事に気付いて首を傾げた。
「あー、実はオリヴァルト殿下から予備のARCUSを預かっててな。筋がいいから道中、二人にも指南しちまったんだ。」
「……………………」
「まあ…………と言う事はアルフィン皇女もARCUSが使えるのですか。」
トヴァルの説明を聞いたリィンは口をパクパクさせ、セレーネは目を丸くし
「ふふっ、アーツの腕前ならエリスにも負けませんわ♪」
アルフィン皇女は得意げに微笑んだ。
「どうでもいいけど、あんまり時間はないわよ?反対するだけ無駄なんだし、とっとと諦めなさいよね。」
「〜〜〜っ〜〜〜……!―――わかった!エリス、力を貸してもらう!ただい絶対に無茶はしないこと!約束できるか!?」
「はいっ……!」
「よし、それじゃあとっとと行くとするか。薬やら、一通り準備を整えたら裏手の渓谷道に向かうぞ。」
その後準備を整えたリィンはトヴァルとエリス、セレーネと共に渓谷道に向かい、かつてZ組の仲間達と共に向かった石碑がある広い場所に到着した。
〜ユミル渓谷道〜
「あれが2か月前の騒動の原因だったっていう石碑か?」
「はい……あの時は大変でした。」
石碑を見つめるトヴァルの質問にセレーネは静かに頷き
「……わずかに
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