暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第232話 オリジナル・ソードスキル
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閃光姉妹も決して負けてはいない。

 アスナの心理的隙間をレイナが埋め、その逆も然りでその超連携についていったのだ。

 そして、純粋な速度、ユウキのスピードは 確かにキリト以上かもしれない。
 そんな中で、ユウキ以上に何処か引っかかっていたのは、ランの自分達を《見る目》だった。感じられる違和感の正体。それは、『全て見透かされている?』 と思える程の眼力だった。

 その感覚、身に覚えがある筈だ。

 《視る力》に長けている者と、長く共に戦い続けてきたからだ。

 攻撃を何度も受け、避ける、を繰り返す内に、クリーンヒットこそ 許さなかったが、それでも掠める程度の攻撃は、4人友が、受け続けている。その中で、圧倒的にヒット数が多いのがランだった。

 ユウキとランの渾名。ユウキが《絶剣》でランが《剣聖》。

 その互いにつけられた渾名の由来、それが何処かしっくりくる気がしたのだ。
 絶剣の名の由来は、《絶対無敵の剣》《空前絶後の剣》と予想されている。

 だが、それは ユウキだけでなくランも同じ事で、恐らく互いに当てはまる事だ。

 だが、2人が同じ名は正直無いだろう。だからこそ《ラン》に剣聖の渾名が当てられた事にも意味が有る。

 そして、その理由、ランに《剣聖》の名がつけられたのか、それが何処か判った気がした。それは、ユウキの持つ圧倒的な速度ではなく、恐ろしいまでの《正確な剣》と、剣の全てを知り尽くしている、と思われる程の《剣の技》にあったと予想出来た。

 ……全て見通している様な目。

 それらを総称して、《剣聖》。剣術に於ける聖域、と名をつけられた、と思えたのだ。

 少なくとも、相対しているアスナとレイナは、納得した。


 ここまで感じた段階で、正直な所 勝てる気は戦う前と同様にしなくなる、と言うものだが、それでもどうに、アスナとレイナがついていけるのは、《経験》と言う理由が1番だった。

 ALOより以前、SAO時代で培った膨大な戦闘経験のおかげだった。一瞬の判断・選択のミスが命を落とす結果になる極限の世界だったからこそ、得られた経験値が大きかった。

 そして、もう1つ要因があった。

 ユウキにしろ、ランにしろ、攻撃の選択()が、素直すぎる(・・・・・)のだ。
 
 見透かしてると思える目のランにしてもそうだが、全て(・・)見て攻撃をするのであれば、その上でフェイントを多様するなり、時間差を作るなりして、織り交ぜられれば、もうお手上げだと言えるが、回避とスイッチは驚嘆なものの、攻撃に関しては本当に無い。ゆえに素直だと感じた。
 だからこそ、アスナとレイナは1つの解、想像の範囲内ではあるが、ある解にたどり着く。それは。

――もしかしたら、対プレイヤー戦
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