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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第232話 オリジナル・ソードスキル
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其々が、其々の相手をするマンツーマン。


――この相手、両方共に、片時も目を離してはならない。


 それは、アスナもレイナも痛感した様だった。

 そして、 《絶剣のユウキ》《剣聖のラン》

 2人も同時に大地を蹴り、ユウキはアスナを、ランはレイナを。其々が受けて立つ構えだった。
 2人の上段攻撃を、アスナとレイナの2人は、全身全霊で切り払いのけた。

 その衝突は、凄まじい火花を生み、更に衝撃波、轟音となって周囲に弾けとんだ。あまりの音響に、耳を両手で思わず閉じ、凄まじい衝撃波が生む砂埃で 目を瞑ってしまう程だった。 それは、彼が……リュウキが、口にしていた『入った』と言う言葉の意味を知った瞬間でもあった。

 そう、それはアスナとレイナ、2人が一切の雑念を捨てて、極限まで集中させた領域に入った(・・・)と言う意味だ。
 
 その領域に入った2人は、ALO屈指、いや SAO時代を含めても屈指の実力者だと言えるまさに《双・閃光》姿。

 あの時代を知る者にとっては、2人の姿は、其々の色を持つ妖精の姿ではなく、白と赤の色のユニフォームを纏った姿。凛々しく優雅、美しい……そして 何よりも強い。
 あの時(・・・)の姿に重なって見えた程だった。
 

 そこから先の攻防は 最早実況をする暇もない程のものだ。


 相手にするのは、たった1日で数々の偉業を訊き、更に僅か数日で何10人も倒してのけたと言う偉業を成した者達。

《絶剣》と《剣聖》

 超高速の剣戟、それは見てから反応しては最早手遅れ、だと言える程の速さだった。視界全体で捉えた相手の全身の動きから次の攻撃方向を予測し、受け、また避ける。それだけならまだ良い。超高速の動きは、連携にも現れてきている。ユウキとランの高速の動きによるスイッチ。それは いつ行われたのかが、傍目から判らない程の高速、そして 完璧な連携だった。
 

――ダメージを与えられる量が、激減する理由は 2人の完璧な連携によるものである。


 それが判明するのに、初見で時間は一切かからなかった。

 突進攻撃をする際、ユウキが一瞬の目配せで ランが理解し、ユウキの踏み台になる様に強く蹴り、ランの筋力(STR)がユウキの速度に加わり、直線上ではあるものの、恐ろしいまでの速度となったり。
 ユウキの背後に隠れる様に移動したラン。左か、右か、そのどちら側でくるのか? 二者一択と思われていたのだが、瞬時にユウキがその迷いを察知したのか、殆ど一瞬で跳躍(ジャンプ)し まさかの意識の外からの攻撃、正面突破だったり。

 様々なバリエーションがあるが、最も恐ろしいと思えるのは、その全てが恐ろしく精密且つ早いと言う所だろう。

 だが、それは アスナとレイナ、
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