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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第232話 オリジナル・ソードスキル
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の声に、耳を貸してしまった為に、アスナは、身体を震わせるのだった。
そして、同時。
次のこれは、レイナの思考である。
レイナもアスナ同様に、2人の強さには脱帽ものだった。リズに言われた『妹は気合が入ってるのに』と言うのは、まず間違いなくリュウキに激励をしてもらった、と言う面が大きいだろう。
つまり、戦いの場に置いては、正直不純だったとレイナは自分でも思い、気を改め直していた。
こちらも、アスナ同様に キリトが負けた事も、この可愛らしい容姿のせいで気が緩んだり、手心のせいか、と言う勘繰りが無かったわけではない。そもそも 女の子相手に大人気もなく 全身全霊、全力全開で攻めるキリトの姿は……、正直、そこまで見たいとは思わない。自分自身であれば決して手を抜いて欲しくはないのだが……、こればかりは仕方がないだろう。
それが、リュウキであれば……尚更みたくない。
でも、それは先程の攻防で一瞬で濡れ衣だと吹き飛んだ。
姉と自分自身のコンビ攻撃は、間違いなく当たった、と錯覚する程 確実にユウキの胸元を捉えていた筈だった。だが、本当にいつ 割り込んだのか判らない。いつの間にか 目の前に現れた、と言う感覚に近い。ユウキの前に立つランの姿。凛とした姿勢から繰り出される剣閃の鋭さを間近で見た経験、それは、あのSAO時代を含めて、生涯 数える程しかお目にかかった事が無い、と断言できる。
「(――この感覚、何だか久しぶり、だね。それに、何処となくリュウキくんに、似てるかも………)」
神出鬼没、と言う意味では、元祖といえるのが、リュウキだ。
――あれ? いつの間に現れたの?
――あれ? いつの間に倒しちゃったの?
――あれ? さっきまで、ここにいたのに……。
と、こちらも挙げだしたら、正直きりが無いし、思い出すのも正直………と、言える程だった。
何度だって経験している。……何度だって辛いと思った。それらの積み重ねもあってか、ランの神出鬼没な動きに驚きはしたものの、しっかりと見据え、落ち着く事が出来たのだ。(それでも、アスナ同様、互いにアイコンタクト、それを確認しあうまでには至らないようだったが)
因みに、想いが伝わり、リュウキと一緒になる事が出来て、それとなく訊いた。(直ぐにいなくなってしまうカラクリ? を)
リュウキは、少々気恥ずかしそうにしていたが、答えてくれたんだ。
『……オレ観察には慣れてるから。あの時期は状況も状況だったし 死角から、死角へ、と。それが癖になってしまっていたよ。 攻略会議でも 意識してたと思う。だから、レイナにはそう感じたんだろう。……それに、オレは他人の視線にも少なからず気づく。逸らせる様にもしてい
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