暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第232話 オリジナル・ソードスキル
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『そんなもんあのコ達と一合撃ちあったら、バリバリ充分入るって』


 これは、リズに言われた言葉だ。

 そもそもそれ以前にも、この相手、絶剣と剣聖、その2人については 幾度となく、強いと聞いていたし、先の戦いででも 大柄なプレイヤーたちを圧倒していた。更には、その2人の内の1人、絶剣に至っては、自分たちの中でも間違いなく最強とも言っていい男《キリト》をも下した、と言う事実だってある。
 
 その愛くるしいさがある第一印象は兎も角、強いと言う理由は幾つあげてもキリがないだろう。

 そして、それは間違いではなかった、とアスナとレイナの2人は実感していた。撃ち合ったのは、たったの一撃のみ。完璧な弾き(パリング)で 2人の剣閃、その交差(クロス)する瞬間を、完璧に捉えられた。息つく暇もなく、間を詰められ、反撃され、あわや即死か? と思える様な一撃を喰らいかけたが……、何とか後方へと退避する事が出来た。


――強い。


 2人の脳裏にほぼ、同時に浮かんだのが、その二文字だった。



 


 そして、たった数度の攻防だったと言うのに、決闘前は静寂に包まれていた場が、一斉に沸く。――それ程濃密な一撃だったからだろう。

 戦いを見守っていたリズ達も思わず息を飲む。

「流石は、アスナとレイね……。あの2人にも、まだまだ負けてない……。むぅー、やりおるのぉ」

 中々に渋い声で 初撃をみて唸るリズ。
 その隣では、軽くため息を吐きつつ。

「……今のが、私達なら、あっという間に終わってますね〜……。あの時、ちょっと加減してくれたのかなぁ……、ピナはどう思う……?」
「きゅるぅ……」

 そうツッコミを入れるのが、シリカだった。以前戦った時よりも遥かに反応速度が早く、そして一撃の重さもより感じられるのだ。
 それは絶剣と剣聖、2人と戦った事があるシリカだからこそ、感じる事が出来たのだろう。

 シリカの頭上では、小竜ピナも、まるで頷いているかの様に、ピコピコ、と頭を上下していた。

「アスナさん、レイナさん、頑張ってーっ!!」

 リーファは、純粋に只管応援をしていた。

 よくパーティーを組む事が多いのだが、月例大会ともなれば、2人とは、それなりに競い合う仲でもある。自分が負けてしまったから、やっぱり仇を取って欲しい、ともそれなりに感じるのだろう。

「………………」

 あの決闘から視線を決して反らせる事なく、見つめているのは、リュウキだ。
 つい先程まで、笑み(・・)を浮かべていたのだが、アスナとレイナが、改めて距離をとった辺りから、表情がまた変わった様だった。

「……この戦い、どう見る? リュウキ」

 そんな彼の隣にいて、戦況を見守
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