暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第232話 オリジナル・ソードスキル
[1/12]
[8]
前話
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
『そんなもんあのコ達と一合撃ちあったら、バリバリ充分入るって』
これは、リズに言われた言葉だ。
そもそもそれ以前にも、この相手、絶剣と剣聖、その2人については 幾度となく、強いと聞いていたし、先の戦いででも 大柄なプレイヤーたちを圧倒していた。更には、その2人の内の1人、絶剣に至っては、自分たちの中でも間違いなく最強とも言っていい男《キリト》をも下した、と言う事実だってある。
その愛くるしいさがある第一印象は兎も角、強いと言う理由は幾つあげてもキリがないだろう。
そして、それは間違いではなかった、とアスナとレイナの2人は実感していた。撃ち合ったのは、たったの一撃のみ。完璧な
弾き
(
パリング
)
で 2人の剣閃、その
交差
(
クロス
)
する瞬間を、完璧に捉えられた。息つく暇もなく、間を詰められ、反撃され、あわや即死か? と思える様な一撃を喰らいかけたが……、何とか後方へと退避する事が出来た。
――強い。
2人の脳裏にほぼ、同時に浮かんだのが、その二文字だった。
そして、たった数度の攻防だったと言うのに、決闘前は静寂に包まれていた場が、一斉に沸く。――それ程濃密な一撃だったからだろう。
戦いを見守っていたリズ達も思わず息を飲む。
「流石は、アスナとレイね……。あの2人にも、まだまだ負けてない……。むぅー、やりおるのぉ」
中々に渋い声で 初撃をみて唸るリズ。
その隣では、軽くため息を吐きつつ。
「……今のが、私達なら、あっという間に終わってますね〜……。あの時、ちょっと加減してくれたのかなぁ……、ピナはどう思う……?」
「きゅるぅ……」
そうツッコミを入れるのが、シリカだった。以前戦った時よりも遥かに反応速度が早く、そして一撃の重さもより感じられるのだ。
それは絶剣と剣聖、2人と戦った事があるシリカだからこそ、感じる事が出来たのだろう。
シリカの頭上では、小竜ピナも、まるで頷いているかの様に、ピコピコ、と頭を上下していた。
「アスナさん、レイナさん、頑張ってーっ!!」
リーファは、純粋に只管応援をしていた。
よくパーティーを組む事が多いのだが、月例大会ともなれば、2人とは、それなりに競い合う仲でもある。自分が負けてしまったから、やっぱり仇を取って欲しい、ともそれなりに感じるのだろう。
「………………」
あの決闘から視線を決して反らせる事なく、見つめているのは、リュウキだ。
つい先程まで、
笑み
(
・・
)
を浮かべていたのだが、アスナとレイナが、改めて距離をとった辺りから、表情がまた変わった様だった。
「……この戦い、どう見る? リュウキ」
そんな彼の隣にいて、戦況を見守
[8]
前話
前書き
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ