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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第百四話 花見の終わりに
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くなるのを自覚していたのと、フェイト達は自分たちもそんな状況なら仕方がないと納得していたためである。
そして、六人が辿り着いたのは、少し高台にある一際大きな桜の木であった。
六人の訪問を歓迎するように風が吹き、夕日に染まった満開の桜が風と共に桜吹雪を巻き起こす。
幻想的な光景に誰もがただ見惚れていた。
ゆっくりと風は収まり、あまりに幻想的な時間は終わりを告げる。
「いい場所だな」
「うん、本当に」
「えへへ、私たちのお気に入りの場所だよ」
士郎の零れた言葉に同意するフェイトと、少し誇らしげななのは。
「でもここまで幻想的なのは初めてかもね」
アリサの言葉に
「そうなん?」
「うん、いつもは夕暮れ前に帰るから、初めてかも」
はやてが首をかしげ、すずかが同意する。
すずか曰く、普段ならこれほどの人数ではないため、この時間まで使うこともない。
そのため、夕日に染まったこの場所は初めてとの事。
しかし、幻想的な景色ではあるが、夜の帳が近づいており、あまり他の面々を待たせるわけにもいかず
「もう少し見ていたいけど、戻りましょうか」
アリサの言葉に皆が歩き始める。
そんな中、士郎は歩みを止め、桜を見つめる。
「また来年、彼女達が揃ってここに集える為に」
それは静かな誓い。
未だ迷いながら進む道ではあるが、大切な者達は必ず守ってみせるという誓いを静かに胸に刻む。
「士郎、置いていくわよ」
「ああ、今行く」
アリサの呼ぶ声に応え、歩き始める。
士郎の誓いに応えるモノは当然いない。
だが士郎にはそれで十分であった。
士郎たちが戻った時、まだ花見の会場には人が結構残っていたが、士郎たちが戻ってくるのを合図に切り上げ、帰り始める。
士郎達もそれぞれ家族と合流し、帰路に着く。
その直前に士郎はアリサの両親とすずかの母親と忍とアイコンタクトを交わしていた。
そして
「じゃあ、私は仕事に戻るわね」
「私も練習に行って来ます」
「マリーさんたちによろしく」
「いってらっしゃい」
仕事場に顔を出す必要のあるプレシアとトレーニングへ向かうフェイトを士郎とリインフォースが見送る。
プレシアの手にはお花見に行けなかったマリー達への差し入れが持たれていた。
それから数分もしないうちにプレシアとフェイトが出かけるのを待っていたかのように衛宮邸を訪問する者がいた。
「わざわざお呼び立てして申し訳ありません」
「構わないよ。
こうして時間が取れるタイミングがなかった私たちのせいでもあるからね」
「ええ、気にしないでちょうだい」
その者達と士郎とリ
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