第二話 方針は髭を全力回避
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なことは言っていられない。なにしろ命と名誉がかかっているのだ。
俺はレンネンカンプの下に配属されない方法を父上──ディートリッヒ・グリルパルツァーという、アニメ版の息子を三十歳近く歳を取らせたようなおっさんだが、しばしば訪れる貴族の家臣や帝国騎士なんかはそのうちディートリッヒ・フォン・グリルパルツァーになるであろうと半ば本気で噂していた──が俺のために用意された子供部屋に突進してくるまでの間必死で考え続けた。
『果たしてそううまくいくかねえ?』
無精髭を生やしたタキシードの男が星の模様のシルクハットを指先で、ステッキの先で回しながらけらけらと笑っているのが見えるような気がしたが、妄想にかまっている暇はなかった。
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