第117話
[6/6]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
輝く環”を探すのかよ?」
「うん、そのつもりだよ。」
「それがこの浮遊都市に来たあたしたちの本当の目的だし。」
「あ、そういえばそんな事も言ってたっけ……。宝探しとかじゃなかったんだ?」
「あのね……あんたたちと一緒にしないでよ。」
キールに尋ねられた答えたヨシュアとエステルの言葉を聞いて聞き返したジョゼットをエステルは呆れた表情で見た。
「……だったら、ジョゼット。お前、このままヨシュアたちと一緒に行動したらどうだ?」
「えっ……!?」
エステル達の話を聞いて考え込んでいたキールの提案にジョゼットは驚いた。
「”山猫号”の修理は俺たちだけでも充分だからな。お前にはどちらかっていうと情報収集をしてもらいてぇのよ。」
「あ、なるほど……」
「確かにこうなった以上、アルセイユとモルテニア、山猫号の間の連絡役も必要になりそうだし……。いいかもしれないね。」
「うん、あたしも同感。”結社”に対抗するためには味方は一人でも多い方がいいしね。ジョゼットだったらサポート役としても信頼できるし、来てくれたら助かっちゃうわ。」
ドルンの説明を聞いたジョゼットとヨシュア、エステルは納得した表情で頷いた。
「………………………………」
一方エステルの言葉を聞いたジョゼットは呆けた表情でエステルを見た。
「あれ、どうしたの?」
「いや、その、何て言うか……」
エステルに尋ねられたジョゼットは小声でヨシュアに尋ねた。
(……ねえヨシュア。これって本気で言ってるわけ?)
(はは……そういう子だからね。)
(アタマ痛くなってきた……)
「な、なによ。その微妙に呆れた顔は?」
ヨシュアの話を聞き呆れている表情をしているジョゼットに気づいたエステルは尋ねた。
「いや、微妙じゃなくて思いっきり呆れてるんだけど。」
「あ、あんですって〜!?」
「ガッハッハッ。どうやら話はまとまったか。」
「それじゃあ俺たちは”山猫号”に戻るぜ。ジョゼット。くれぐれも気をつけろよ。」
「あ、うん……。兄貴たちも気を付けてよね。多分大丈夫だと思うけど、もしかしたら”結社”の”執行者”っていう連中が襲ってこないとも限らないし。」
「ガハハ、心配するなって!」
「ま、せいぜい気をつけるさ。」
ジョゼットの心配にドルンは豪快に笑い、キールは口元に笑みを浮かべて答えた。
その後エステル達はキールがたまたま猟兵達の会話で聞いたパスワードらしき言葉を聞き、その言葉を入力するとロックされた地下道が開いた。そしてエステル達は一端補給やメンバー編成の為にアルセイユに戻っていった………
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ