第117話
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ウイ様、艦内にいる猟兵及び人形兵器達の殲滅、完了しました!」
「……こちらの被害はどれぐらいだ?」
「軽傷の者などはいますが、重傷者、死傷者共に出ていません。我等の奇襲がよほど驚いたのか、満足な抵抗もしてこなく、むしろ我等に背を向けて逃亡する者が多かったそうです。それとレン様達が少なくとも艦内の敵戦力の凡そ半分を殲滅しましたので。」
「そうか。それで”グロリアス”は動かせそうか?」
ルースの報告に頷いたリウイは尋ねた。
「ハッ!シェラ殿率いる機工軍団の者達、そしてレン様によっていつでも動かせる状況です!」
「レンが?……いつの間にそんな技術を身に着けたのだ?」
「それが………シェラ殿達の操作を見ていたら、自分でもできると判断してシェラ殿達と共に操作を始めたら、見事できたのです。」
「そうか。(これも”教団”の例の”実験”の影響か?)後で褒めてやらないとな。……工作部隊に通達。猟兵達の死体から鎧をはぎ取って、同じ鎧を作成しろと。そしてそれをグロリアス内にいる我が軍の兵達に今の鎧とその作成した鎧を着ておくようにグロリアスを守る兵達全員に通達しておけ。」
「ハッ!……しかし、なぜそのような事を?」
リウイの指示に敬礼したルースは尋ねた。
「上手くいけば事情を知らない”執行者”達や”教授”を闇討ちできる可能性があるしな。」
「なるほど………承知しました!工作部隊の他にも、艦内にいる兵達にも鎧を作成するのを手伝わせ、迅速に命令を遂行させます!」
「ああ。それと本来ならシェラの役割だが、あいつはモルテニアの指揮に必要だから、グロリアス内の兵達の指揮はお前に任せるぞ、ルース。」
「ハッ!」
リウイの指示にルースは敬礼をして答えた。そしてリウイは仲間達と共にモルテニアに戻った。一方その頃、エステル達は空き家でドルン達と情報交換を始めた。
〜居住区画・空き家〜
「―――そんなわけで俺たちは”山猫号”の修理をとっとと始めちまうつもりだ。幸い、材料は調達してあるから何とかなるとは思うんだが……」
「機体はともかく問題は例の『導力停止現象』だ。要するに、無理して飛んだとしても都市から離れた途端に墜落するんだろ?」
ドルンは状況を説明し、キールは溜息を吐いて答えた後、真剣な表情で尋ねた。
「うーん……。『零力場発生器』の大型版がないとそうなっちゃうと思うわ。あるいはリウイ達みたいに”魔導”で動かすしかないし。」
「アルセイユのラッセル博士に応援を頼んでおこうか?」
2人の話を聞いたエステルは考え込み、ヨシュアは尋ねた。
「ま、都市の中なら導力通信も使えるみたいだから必要ならこちらから連絡するさ。それよりも、お前らの方はこのまま”
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