第116話
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シュアの話を聞いたキールは真剣な表情で頷き、ジョゼットは悲痛そうな表情をした。
「うーん、力づくでこじ開けられない?爆弾か何かを使っちゃうとか。もしくはカファルー達の協力してもらって、壊すとか。」
「いや、このエネルギー障壁は普通の爆弾じゃ傷一つつかない。かといって強力すぎる攻撃を放ったらキールさんたちが危ないだろうしね。ここは、最新のセキュリティカードをどこかから調達するしかなさそうだ。」
エステルの提案にヨシュアは静かに首を横に振って答えた。
「セキュリティカード?」
「そ、それを使えばこの障壁を消せるの!?」
エステルとジョゼットに尋ねられたヨシュアは障壁の傍にある端末を見た。
「たしか、あの端末にカードを通せば障壁が解除されるはずだ。僕が潜入時に入手したものはもう使えなくなっているはずだから、最新のカードが必要だけどね。」
「な、なるほど……」
「それで、最新のカードってどこに置いてあるものなの?」
ヨシュアの説明を聞いたジョゼットは頷き、エステルは尋ねた。
「前方区画の第二層―――前に君が監禁されていた部屋の周辺に保管されているはずだ。」
「そっか……」
「早速、調べに行った方が良さそうだね。」
ヨシュアの話を聞いたエステルとミントは頷いた。
「キール兄!ドルン兄!それからみんな!そういう事だからもうちょっとだけ待っててね!すぐにカードを見つけて戻ってくるから!」
「はあ……仕方ねえな。」
ジョゼットの決意を見たキールは諦めた様子で溜息を吐き
「小僧……それに遊撃士の嬢ちゃんたち。その跳ねっ返りが無茶をしないように頼んだぜ。」
「ああ、任せて。」
「ま、ちゃんと手綱を握っとくから安心してて。」
ドルンの言葉にヨシュアとエステルは頷いた。
「ふ、ふん……。ボクなんかよりも遥かに無鉄砲なクセに良く言うよね。」
「あ、あんですって〜?」
「はいはい、その位で。―――それじゃあ、いったん出口付近にまで戻ろう。前方区画の第2層に行くには反対側にあるエレベーターを使う必要があるからね。」
言い合いを始めようとしたジョゼットとエステルを制したヨシュアは提案した。
「わ、分かった。」
「では、行くとしますか!」
そしてエステル達はセキュリティーカードを手に入れるために目的の場所に向かい、甲板を通って、前方区画の2階に到着した。
「……みんな、構えて!」
何かに気付いたヨシュアは双剣を構えてエステル達に忠告した。ヨシュアの忠告を聞いたエステル達が武器を構えたその時
「う、うわああああああああ〜!!そこをどけ――――!!」
恐慌状態に陥り、何かから追われるように何度も背
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