第116話
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自分の周辺に大量の血を撒き散らして絶命していた。また、同じように人形兵器達の残骸も転がっていた。
「………リウイ陛下達やメンフィル兵達が討ち取ったんだろう。……3人とも、できるだけ周りを見ないで、前を進む事だけに専念して。敵襲に対する警戒は僕一人でする。」
「う、うん…………」
そしてエステル達は大量の血を撒き散らし、絶命している猟兵達からできるだけ目を背けて先を進み、監禁用の牢屋に到着した。
〜監禁室〜
「みんな!」
監禁用の牢屋に到着し、エネルギー障壁の先にいるドルン達を見つけたジョゼットは声をあげて、ドルン達の目の前まで来た。
「なっ……!?」
「ジョゼット……それに小僧じゃねえか!」
「お、お嬢!?」
「ど、どうしてここに!?」
ジョゼット達の登場にキール達は驚いた。
「よ、良かった……みんな無事だったんだね……。今、助けてあげるから待っててよ!」
「た、助けてあげるって……。……おい、ヨシュア!いったいどうなってるんだよ!と言うか、どうしてお前らまでこの浮遊都市に来てやがるんだ!?」
「うん、実は……」
訳がわからない様子のキールにヨシュアは今までの経緯を説明した。
「なるほど……そんな事があったのかよ。」
「あのなぁ、ジョゼット……。俺たちはお前を逃がすために身体を張って捕まったんだぞ?それなのにお前ときたら……」
ヨシュアの話を聞いたドルンは頷き、キールは呆れた表情でジョゼットを見て言った。
「か、勝手なこと言わないでよ!独りぼっちになってまでボクは助かりたくなんかない!兄貴たちと一緒に捕まった方がまだマシだったよ!」
「馬鹿、お前は女だろうが!少しは自分の身の安全を心配しろっての!」
「そ、そんな言い方はズルイよ!だいたいキール兄はいつも都合のいい時だけボクのことを女扱いしてさっ!」
(な、なんか……すっごく仲がいいわねぇ。)
(うん、そうだね。)
言い合いをしているジョゼットとキールをエステルとミントは微笑ましく見ていた。
「おいおい、こんな所で兄妹ゲンカを始めるんじゃねえよ。ったく2人とも……いつまで経ってもガキのままだな。」
「ドルン兄……」
「で、でもよ……」
ドルンの言葉を聞いたジョゼットとキールはドルンを見た。
「来ちまったものは仕方ねぇ。一緒に脱出するしかねえだろう。それで小僧……どうやって俺たちをここから出す?」
「……そうだね。どうやら、このエネルギー障壁は完全にロックされているみたいだ。プロテクトを外すのは正直、難しいかもしれない。」
「……なるほどな。」
「そ、そんな……」
ドルンの疑問に答えたヨ
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