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相良絵梨の聖杯戦争報告書
戦争とは外交の一形態である
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ンをもらってFAXに書かれた番号に送ってくださいね」

「ちょっと待ちなさいよ!
 介入するつもりはないなんて言っておきながら、これは立派な介入じゃないのよ!!!」

 遠坂凛の怒り声もモニター向こうからでは迫力が落ちる。
 だから私は、安全な所から彼女を容赦なく叩きのめす。

「これもお役所仕事でしてね。
 未成年殺人犯を裁く場合は色々大変なんですよ。
 少なくとも、この件に関して、参加して犠牲者が出た場合その参加者は殺人犯で裁くのでそのつもりで」

 わざわざこうして集めたのもその恫喝が目的でもある。
 互いに見知ったうえで殺し合いなんて普通の人はしたくないし、できないものなのだ。
 覚悟を決めた連中を除いて。

(笑った?
 いや、嘲笑した……ね)

 間桐桜が見せたその笑みを私は見逃さなかった。
 そして、間桐兄弟は聖杯戦争に参加すると確信する。

「そのFAXに書かれた番号に送ってもよし、聖杯戦争を監督する言峰神父に送ってもよし。
 どちらでもいいですよ。
 要件は以上です。
 では」

「ちょっと!待ちなさ……」

 遠坂凛の怒り声を最後まで聞くこと無く私は受話器を置いた。
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