終章〜空の軌跡〜 第110話
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のが見えるな。おそらく、この都市にとって重要な施設の一つであるはずじゃ。着陸するならまずはあの近くがいいかもしれん。」
「了解しました。エコー、周囲の状況はどうだ?」
博士の推測を聞いて頷いたユリアは部下に尋ねた。
「……はい。50セルジュ以内に敵艦の反応はありません。”グロリアス”も完全に引き離せたと思われます。」
「よし……。ルクス、速度を落としながら前方の”柱”付近に着陸するぞ。」
「アイマム。」
「あれ〜?」
その時、突然ドロシーが声を上げた。
「どうしたの、ドロシー?」
「なんだ?感光クオーツでも切れたかよ?」
突然声を上げたドロシーにエステルとナイアルは尋ねた。
「あ、ううん。それは大丈夫ですけど〜。なんか、向こうの方から変なものが近づいて来るな〜って。」
「なに!?」
「う、うそ!?」
ドロシーの言葉を聞いたエステル達は慌てて前を見た。
「―――な、なんだあれは!?」
ユリアは前方にいる黒い竜の形をした人形兵器を見て驚いた!
「―――さあ、見せてもらおうか。希望の翼が折られた時……お前たちに何が示せるのかを。」
人形兵器に乗っているレーヴェはアルセイユに急接近して、剣で左翼を攻撃した!
すると左翼が爆発を起こし、アルセイユは安定を失って瞬く間に墜落していった…………
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