第109話(8章終了)
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た相思相愛の共犯者というわけだ。」
「おぞましいことを言うなっ!」
「オリビエっ!」
オリビエとミュラーが歓談している所にエステル達が来た。
「やあ、エステル君。ご苦労様だったねぇ。」
「ご苦労様じゃないわよ!一体、何がどうなっているわけ!?」
「どうしたもこうしたも、まあ、見た通りのまんまさ。帝国内で怪しげな陰謀が進行していたものだからね。ちょっと一芝居をうって出鼻を挫いてやったわけだ。」
「一芝居って……あんたね。」
オリビエの説明を聞いたエステルはジト目でオリビエを睨んだ。
「敵を欺くためにはまず味方からと言うからねぇ。君たちとの本気の交渉を経てあのタイミングでアルセイユが来る……。これが今回、ボクとカシウスさんが考え出したシナリオだったのさ。それとエステル君達とロレントの大使館に行った時、リウイ陛下にも今回の件に載ってもらったのさ。」
「や、やっぱり……っていうか、あの時誤魔化したのはその話だったのね………」
「そうだと思いましたよ。」
オリビエの説明を聞いたエステルは呆れ、ヨシュアは苦笑しながら言った。
「……ま、そういう事だ。」
「全く………もう少しマシな方法を思いつかなかったのか?」
「父さん〜っ!?リウイ〜っ!?」
そしてそこにやって来たカシウスとリウイをエステルは睨んだ。
「俺を攻めるのは筋違いだぞ。………俺達は少し手伝っただけだ。文句ならあんな茶番を考えたそこの2人に言え。」
「フフ、あなたったら………」
リウイの言葉を聞いたイリーナは微笑んだ。
「そう恐い顔をするな。導力通信で聞いていたがなかなかの交渉ぶりだったぞ。おかげでアルセイユの登場が効果的に演出できたからな。」
「導力通信で聞いてたって……」
「まさか……あのアーティファクトで?」
カシウスの話を聞いたエステルは驚き、シェラザードはオリビエを見て尋ねた。
「おっと、シェラ君。それは言わないでくれたまえ。彼に聞かれると少しばかり面倒だからね。」
「……何を白々しい。今さら隠したって遅いですわ。」
オリビエが答えた時、ユリアとラッセル博士と共にケビンもやって来た。
「ケ、ケビンさん!?」
「お、おじいちゃん!」
「ユリアさんも……」
ケビン達の登場にエステルとティータ、クローゼも驚いた。
「殿下……。王都での襲撃は聞きました。本当に……ご無事でよかった。」
「ごめんなさい……。心配をかけてしまいましたね。」
心配そうな表情のユリアに見つめられたクローゼは申し訳なさそうな表情で答えた。
「いや〜、アルセイユの改造がもっと早く終われば王都の危機にも駆けつけられたんじゃが……。
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