第108話
[9/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
「い、今の声は……!」
「ひょっとして……!」
男性の声を聴いたエステルとシェラザードは驚いた表情をし
「ああ……間違いない。」
「おいおい、マジかよ!」
ジンは確信を持った表情で頷き、アガットは信じられない表情をし
「わあ………!」
「ふふ、まさかここで現れるとは思いませんでしたね。」
「……父さん。」
ミントは明るい表情になり、リタは可愛らしい微笑みで呟き、ヨシュアは静かに呟いた。すると上空からアルセイユが降りてきて、メンフィル帝国の飛行戦艦――”始まりの方舟”モルテニアの隣に着陸した。
「これが現時点で我々が提示できる可能性です。どうぞじっくりとご覧あれ。」
そして甲板にいたカシウスが言った。
「父さん……!」
「お祖父ちゃん……!」
カシウスの登場にエステルとミントは明るい表情をして、カシウスを見た。
「カ、カシウス・ブライト!?」
一方ゼクスは驚いた表情でカシウスを見た。
「ゼクス少将、久しぶりですな。おっと……今では中将でしたか?」
「そんな事はどうでもいい。ど、どうしてこんな所に……。それよりもその船は何なのだ!?どうしてこの状況で空を飛ぶことができる!?」
「それは国家機密と申し上げておきましょう。貴国がどうして蒸気戦車を保有しているのかと同じようにね。」
「ぐっ……」
「ふむ……。これが噂の”アルセイユ”か。そして貴公が、かの有名なカシウス・ブライト准将なのか?」
カシウスの指摘を聞いて苦々しい表情で唸ったゼクスとは逆にオリヴァルトは全く動じていない様子で尋ねた。
「お初にお目にかかります、殿下。何やらどこかでお会いした事があるような気もいたしますが……」
「奇遇だな、准将。私もちょうど同じ事を感じていたところでね。」
「それはそれは……」
「まったく……」
そして2人は口元に笑みを浮かべた後
「「ハッハッハッハッハッ。」」
同時に笑顔で笑った。
「ハア…………下らん。」
「フフ…………」
一方その様子を見守っていたリウイは呆れた表情で溜息を吐き、イリーナは微笑んでいた。
「お、皇子!」
その様子を見たゼクスは信じられない表情で叫んだが
「クローディア姫、エステル君。私も誇り高きエレボニア皇族だ。先ほどの約束は守らせてもらおう。すぐにでも、この付近から帝国軍の全部隊を撤退させる。」
オリヴァルトは気にせず、言った。
「オリビエ……」
「……感謝いたします。」
オリヴァルトの答えを聞いたエステルは明るい表情をし、クローディアは微笑んで答えた。
「……エレボニアが退くなら今から貴国の
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ