第108話
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の話を聞いて頷いたオリヴァルトは続けて尋ねた。
「その疑問は貴国の態度次第だと言っておこう。」
「ほう………?どういう事ですかな?先ほど中将も答えたように私達は同盟国として、”善意”そして正当防衛の為にこちらに参ったのですが。」
リウイの言葉を聞いたオリヴァルトは目を細めてリウイを見て尋ねた。
「……先ほどクローディア姫も言っていたように、貴国とリベール王国が終戦をしてまだ10年しか経っていない。それだけの年月しか経っていないのに完全に信用されていると思っているのか?例え”善意”だとしても、リベールの民達はどう受け取るだろうな?」
「フム………例え私達に”義”があっても、そう答えるのですか?」
「ああ。もし、貴国の軍がこれ以上進むというのであるならば………」
オリヴァルトの疑問に頷いて答えた後、片手を上げた。すると!
「―――全軍に通達、第一戦闘準備。繰り返す――」
「弓隊、構え!」
なんとシェラ率いる機工軍団の兵士達は魔導砲を構えたシェラの指示に従うかのようにそれぞれが持つ武器を構えて、唸りにも似た騒動音を徐々に高め、ルース率いる正規軍はクロスボウを構えたルースの号令によって弓を矢に番えて引き絞った!
「リベールの盟友として、盟友を守る為、”正当防衛”をさせてもらおう。」
そしてリウイは不敵な笑みを浮かべて答えた。
「(ま、不味い……!いくら戦車があるとはいえ、”破壊の女神”率いる機工軍団相手では塵と化してしまう……!)お、皇子!ここは私達に任せ、御身はお逃げ下さい!」
その様子、特に魔導軍団の様子を見たミュラーは過去の戦いで自分が率いた軍がシェラ率いる機工軍団によって戦車ごと大勢の部下達が塵と化した事を思い出して、血相を変えてオリヴァルトに警告したその時
「いい加減にしなさいよ!」
なんとエステルが怒鳴り、クローゼの前に出た!
「エステル……!」
「マ、ママ!?」
「お、お姉ちゃん!?」
エステルの行動を見たヨシュアとミント、ティータは驚いた。
「さっきから聞いてれば勝手なことをペラペラと!オリビエだってこっちの事情は大体分かってるんでしょ!?どうしてそんな意地悪なことばかり言うわけ!?それとリウイ!あんた今の状況をわかってて、なんで火に油をそそぐような真似をするのよ!?」
「エ、エステルさん……」
エステルの話を聞いたクローディアはエステルを心配そうな表情で見つめた。
「おや……何だね君は?私のことを知っているようだが、どこかのパーティで会ったかな?」
「へっ……」
しかしオリヴァルトの言葉を聞いたエステルは呆けた声を出し
「いや、貴族にしてはいささか品位に欠けるな……。ふむ、どこか
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