第108話
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「クローディア姫。今、帝国本土でどのような噂が囁かれているかご存じかな?」
「……いえ、寡聞にして……」
オリヴァルトの問いかけにクローディアは不安げな表情で答えた。
「ならば、教えてあげよう。彼方に見えるあの巨大構造物……あれが王国軍とメンフィル軍が開発した新兵器という噂だ。」
「!!!」
「『リベール軍がメンフィル軍と協力して、導力を止めてしまう画期的な新兵器を実用化したそうだ。彼らはそれを使って10年前の復讐、そしてメンフィルはそれに乗じてエレボニアの乗っ取りをを企てているらしい』―――こんな噂がまことしやかに流れているのだよ。」
「そ、そんな……。誤解です!わたくしたちはそんな……」
オリヴァルトの話を聞いてクローディアは反論しようとしたが
「ならば……誤解である事を証明できるかね?」
「……っ……」
クローディアは何も答える事ができず、口を閉じてしまった。
「出来ないのであればこちらもそれなりの対応をさせてもらうしかないわけだ。それどころか、噂の通りならば不戦条約を隠れ蓑にした重大な背信とすら言えるだろう。フフ……正当防衛もやむをえまいと思わないかね?」
不敵な笑みを浮かべたオリヴァルトが話したその時!
「フン。ならばこちらも同盟国として”それなり”の対応をさせてもらうぞ。」
「!?」
どこからか聞こえてきたゼクスが驚いたその時!
「ちゅ、中将!」
慌てた様子の帝国軍士官がゼクスの所に来た。
「どうした!」
「ハッ、そ、それが………メンフィル軍が我等の背後に現れ、こちらに向かって進軍して、ある程度の距離をとった状態で停止しました!」
「!!!」
報告を聞いたゼクスが血相を変えたその時
「フフ、久しぶり……と言った所かしら。」
さらに不敵な笑みを浮かべたファーミシルスは親衛隊、そしてサフィナ率いる竜騎士軍団と共に上空からゆっくりと降りてきて、滞空した!
「!!”空の覇者”ファーミシルス大将軍………!それに竜騎士まで……!」
ファーミシルス達の登場にゼクスが顔を青褪めさせたその時
「………全軍、停止。」
「全軍、停止!」
さらに機工軍団を率いたシェラとメンフィル正規軍を率いたルースがエレボニア軍を挟み撃ちするかのように、ある程度の距離をとって、エレボニア軍の両横に現れた!
「!!は、”破壊の女神”シェラ将軍に”覇王の狼”ルース将軍………!」
シェラとルースの登場にゼクスはさらに顔を青褪めさせた。
「ちゅ、中将!上を!」
「今度は何だ……なっ!?」
何かに気付いた士官の言葉を聞いたゼクスが上を見上げると、巨大な漆黒
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