第34話
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side プロフェッサー
「こんなものだな。ミッテ、そっちはどうだ?」
「いつも通りのものは抑えたっすよ。あと、変わり種も」
ミッテと二人で大量のお菓子を抱えて卸問屋から出る。かなり特殊なフレーバーや海外から特殊なルートで輸入している品も取り扱っているためか一般人が立ち入りづらい歓楽街近くに店を構えているために昼間からミッテを連れて歩いていると注目されるが気にしない。
「相変わらずだな。作る奴も作る奴だな」
「たまにあたりがあるっすからねー。楽しみなのが、んまい棒青春シリーズ、甘酸っぱい青春、灰色の青春時代、血湧き肉躍る青春、リア充爆発しろっすね」
「なんだよ、それ?開発者は青春に恨みでもあるのか?明らかに女に振られてるだろう、これ」
「さあ?味は、名前の通りな感じがしてすごいっすけどね」
ミッテが投げ渡してきた灰色の青春時代を受け取って一口齧ってみる。
「ああ、うん、灰色の青春ってこんな感じになりそうな味。苦くて渋いのに止められそうにない味だな」
「一念発起して大ゴケして灰色から真っ黒になったのも出そうで怖いっすね」
「よくこんな味を再現できたよ。いろんな意味で天才だな、この開発者」
「師匠に天才と言わせるとはすごいっすね。ところで師匠はどんなのを?」
「オレか?オレはなつかしの再販品、きのことたけのこの兄弟、すぎのこを発見したな。それからアイスで在庫になってた発売最初期のガリガリ野郎とか果物の里、版権問題で回収されたはずのたい焼きボーイのアイスだな。お隣の国で未だに製造されてるらしい」
「相変わらず変わった物を探し当てれるっすねー。ウチとは別の方向のネタっぷりっす」
「こんなのは楽しんだ物勝ちだ。うん?おい、あそこにいるのは兵藤と姫島じゃないか?」
「本当っすね、二人してこんな時間にこんな場所を歩いてるなんてやっぱあれなんすかね?ウチらみたいに変わったお菓子目当てって訳じゃなさそうっす」
「面白そうだから付けるぞ。遮断結界を起動させろ」
「遮断結界、起動っす」
遮断結界で完全に隠れたオレ達は二人の後を付ける。二人はどんどんとホテル街の方へと歩いていく。これはやっぱりそういうことか?オレとしてはグレモリーとの方が先だと思ってたんだがな。何かのネタにできるだろうと携帯のカメラを構えていたのだが、突然堕天使が二人に怒鳴り込んできたために場が混乱し始めた。とりあえず様子を伺いながら耳をすますと、怒鳴り込んできたのはバラキエルという堕天使で姫島の父親なようだ。さらにそこにアザゼルとオリジナル、かなり強い力を持ったスケベジジイに銀髪の苦労人みたいな女が集まって混沌と化していった。
「誰っすか?あの爺さん」
「オーディンらしいな。ヤ
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