第34話
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「し、師匠、何を、やったんすか?」
「簡単に説明すれば、藁人形の呪いを知っているだろう?」
「丑の刻に呪いたい相手の髪を編んだ藁人形を神社の木に打ち付けるって奴っすよね」
「そうだな。藁人形を相手に見立て、屈折させて重ねる。それが藁人形の呪いだ。さっきのはそれの応用だな。あの結界内の全てを屈折させて重ね合わせる。つまりは一は全であり、全は一である。そういう結界だ」
「取り込まれたら、どうすることもできないっすよね、それ。術式そのものを解除すれば、それは自分の存在の否定に繋がるっすから」
ミッテの質問に口角を上げて応えてやる。
「強引な世界改変。それが超一流だ」
コーヒーを飲み干して席を立つ。さてと、後片付けに向かうか。
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