第34話
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バイな、情報屋から爺さんに狙われてるから気をつけろって忠告されてんだけど」
「後ろの?」
「さすがにあの体で勃つのか?いや、受けだったとしてもホモはNG。じゃなくてだな。聞いたことがあるだろ、あのジジイ、左目を代償に世界の全てを知ったって」
「有名っすね」
「その知識に俺の術式はほとんど存在しない。全てを知って女以外に興味を失ったジジイだぞ。関わればおもちゃにされるのが目に見えてやがる。だから逃げるぞ」
「それってウチもヤバイってことっすよね?」
「オレよりはマシだろうが、久遠よりはヤバイだろうな。なんだかんだでオレの劣化版みたいな存在だから」
「げぇ、大人しく逃げるっす」
「そうするぞ。楽しいのは好きだが転がされるのは大っ嫌いだからな。痕跡を残さないように走って逃げるぞ」
「すたこらさっさっす」
気づかれないうちにその場から逃げ出して屋敷まで走って帰る。
side out
side オリジナル
プロフェッサーが露骨にオーディン殿を避けているが、万全を期すためにはプロフェッサーがいてくれた方が確実だ。嫌がるプロフェッサーとミッテルトさんを簀巻きにして連れてきたんだけど失敗だったかな?
「寄るなクソジジイ!!オレのケツはやらんぞ!!」
「何処からそんな話に飛躍した!?」
「ジジイがオレに興味津々だって裏じゃ有名だぞコラ!!セクハラとか視察という名の女遊びは擬態だったか!!」
「オーディン様、まさかそこまで堕ちて」
「嫌がるオレを何度も何度も指名して金とかルーン魔術を積んできやがったんだぞ!!身の危険しか感じない!!助けてくれ!!」
「擬態のためにウチまで狙われてるんっす!!まだ処女散らしたくないっす!!助けてほしいっす!!」
こんな感じでオーディン殿を煙に巻き続けているのだ。本気で言っている感じはしないが拒絶の意思だけは明確だ。何がそこまでオーディン殿を拒否するのだろう?そんな時、馬車が激しく揺れて急停止し、プロフェッサーがドアを突き破って車外に飛び出した。
「あら〜〜!?」
「置いてかないで〜〜!!」
それを追ってミッテルトさんまで車外に飛び出していった。簀巻きにされたままで。敵襲だったら不味くないかな?慌てて外を見てみると、簀巻きにされているくせに綺麗な五接地転回法で着地している。ミッテルトさんも同様だ。あの二人、変なところも器用だよね。
「アザゼルさん、敵は見あたりますか?見つけ次第殲滅の方向で」
「おいおい、話を聞かないのか?」
「いらないです。敵対した時点で殲滅ですよ。証拠は適当に人偏師に揃えさせますから」
「はっきりと不正宣言すんなよ」
「どうせ相手はロキでしょうし、
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