第7話 キヅキ
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な?や、やっぱり知らない子からジロジロ見られたら嫌がるに決まってるよね......
どうしよう?謝るべきだよね
「ねぇ貴女」
「ふ、ふぇぇ!?な、なに......かな?」
「......いつも貴女の傍にいるオレンジの髪の子はどうしたのよ」
「え、あ、うん。ちょっと......遅刻......かな?」
「そう......」とだけ反応してまたその子は黙ってしまった。よ、よかった......怒られるんじゃないかってビクビクしてたよ。とにかく早く準備を終わらせて凛ちゃんが来るのを待ってようかな。
確か彼女の名前は西木野真姫ちゃん。
えっとぉ....この近くで一番大きい『西木野総合病院』の一人娘で頭がいい。
っというのを入学式でクラスメートが呟いていたのを偶然聞いちゃった。
ふと、私は黒板を何気なく眺める。
そこには1枚のプリントが磁石で貼り付けられ、クラスメートがぞろぞろと集まっていた。
────なんだろう......
クラスメートの表情が不安だとか疑問だとか、いい感じのように見えなくて、なにか問題あったのかな?と不安が過ぎる。
いつも付けているメガネをかけ直して私はプリントの前に立つ。
「なに......これ?」
見出しからいきなり信じられず、私は呆然としてしまった。入学してまだ2日目、まさかこんなことを知らされるなんて思わなかった......
───音ノ木坂学院、廃校のお知らせ
さっきからクラスメートが妙に慌しかったのはコレが理由だったのかぁ。
紙にはまだ続きが書いてあって、どうやら8時半から講堂で理事長さんからの話があるみたい。でも、どうして今になってこの話題が持ち上がったのかな?確定......なの?
頭の中が真っ白になって何も考えられない。考えようとしても正当に動かない。
......凛ちゃんに連絡しなきゃ!!
私はスマホを取り出して履歴から凛ちゃんの名を───
「あ!かよちん!おはよー!!!」
「ふぇ?り、凛ちゃん!!おはよう!!心配したんだよぉ!」
「にゃはは、ごめんにゃ。寝坊しちゃって」
電話をかける前に教室のドアの方から凛ちゃん本人の声が聞こえた。
その姿はいつもの凛ちゃんで私は少し安堵した。だけど、目の下に隈があることに気づき、やっぱり土曜日のことを気にしていることがわかっちゃう......。
「あれ?どうしたのかにゃこの騒ぎは?」
「え?えっとぉ.....」
凛ちゃんの質問に指を指して黒板に張り付けられたプリントを
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