第95話
[4/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
お姉ちゃん、ツーヤお姉ちゃん!後で一杯話そうね!」
テレサの言葉にダニエルとポーリィは頷き、マリィは期待した表情で言った後、テレサと共に兵士達の誘導に着いて行った。
「?ほら、クラム。先生達が行っちゃうよ?」
一方、唯一人残ったクラムを見て首を傾げたミントは促した。
「う、うん。えっと………その………頑張って!姉ちゃんたち!!」
「クラム………フフ、了解。」
「ここはあたし達に任せて、貴方は行きなさい。」
「うん!」
そしてクラムはテレサ達の方に走って行った後、一度だけ振り返って、自分達を守るように武器を構えている2人の頼もしい背中を見つめた。
(いつか俺も姉ちゃん達みたいに先生達を守れるようになってやる!)
ミント達の背中を見て決意の表情になったクラムはその場を去った。この時のクラムの小さな決意が後にクラムを遊撃士の道に歩ませるきっかけとなるとはこの時クラム自身すらも気づかなかった。
「フフ………王都で会った時、幼かった2人が見違たな。もはや私達とそう変わらない強さを持っているのじゃないか?2人とも。」
「ハハ、後輩に俺達の出番がとられちまったな。」
「やれやれ………2人がいればあたし達は必要ないんじゃないかい?」
「フフ、そうかもしれませんね。……それにしても可愛かった2人がこんなにも美人で可愛く強くなって、おまけにスタイルもいいなんて……うん!やっぱり可愛い事は正義だね!」
テレサたちが去った後、森の中からクルツ達が出て来た。
「あ、クルツさん達だ。」
「森の中にいた”結社”の魔獣達は掃討したんですか?」
クルツ達に気付いたミントは声を上げ、ツーヤは尋ねた。
「ああ。2人が先行して孤児院の先生達を守ってくれたお蔭で、あたし達は森の中の戦闘に集中する事ができたよ。」
「2人とも、よくやったな。」
「フフ………」
ツーヤの問いにカルナは頷いて答え、グラッツの賞賛にミントは微笑んだ。
「…………どうやら次が来たようだぞ。」
何かに気づき、槍を構えたクルツが言うと、街道の先から次々と装甲獣や人形兵器達が現れた。
「さ〜てと。なかなか骨が折れそうだな。」
「だが……やるしかなさそうだね。」
「大丈夫、何とかなりますよ!”塔”に向かっているエステルちゃんたちに比べればこんなの軽いもんです!」
「ツーヤちゃん!頑張ろうね!」
「うん。ジルさん達をルーアン市に避難させている王国軍の援護の為に学園に向かったマスター達に負けないように頑張らないと!」
現れた敵の援軍を見たグラッツは大剣を、カルナはライフルを構えて苦笑し、アネラスは刀を構えて笑顔で言い、ミントに話しかけられたツ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ