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異世界系暗殺者
パーツ・ウォウBクラス:ディスク・1時間目(2016/05/16 一部修正)
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、岡野が棘の疑似玉璽(サブレガリア)、速水が雷の疑似玉璽(サブレガリア)だろう。

当然のことながら王候補組の試作型疑似玉璽(プロトタイプ・サブレガリア)(仮)は使用者に合わせて調律(リンク・チューン)がされている。調律者(リンク・チューナー)はパーツ・ウォウ不参加で中立の立場である律、茅野、倉橋の3人だ。

念の為言っておくと、トゥール・トゥール・トゥのメンバーが白狼会のメンバーに行った様な調律(リンク・チューン)で、専属調律者(リンク・チューナー)が王にする様な調律(リンク・チューン)ではない。

俺を含む初代王組相手に王候補組がどんな戦いを見せるか、本当に楽しみだ。と、そういえば説明し忘れていたことが1つあった。

前回言い忘れてたんだが、実は烏間先生の正規実用型疑似玉璽(プロダクション・サブレガリア)も強化改修していたりする。烏間先生のは足の甲と後輪に石の疑似玉璽(サブレガリア)パーツを組み込んだ能力強化型だ。

これで烏間先生は相手を動けなくした上で、その頭上から硬化した空気の塊を落とすことができる様になった。玉璽(レガリア)持ちの暴風族(ライダー)――王が相手でもない限り、勝負事で烏間先生が負けることは皆無になっただろう。

さて、少し話が逸れてしまったな。パーツ・ウォウの話に戻そうか。試合場は防衛省謹製体育館。審判は烏間先生が行うことになった。


「では、これよりパーツ・ウォウBクラス:ディスクの試合を始める!」


烏間先生の宣言と同時に体育館の中央へと投げられるフリスビー=ディスク。そして、ディスクが床に接触すると同時に両チームの暴風族(ライダー)が動いた。

最初にディスクをキープしたのは意外にも王候補側――正義だった。まぁ、速さだけなら俺を除いてクラスで1、2を争う速度だから、ある意味当然かもしれない。

ん?俺はどうしてるか?自陣の手前で突っ立てる。一応、この試合は俺を除いた初代王組と王候補組が互いに力を魅せるもんだからな。俺が積極的に動いたら意味ないだろう?

っと、正義がホイールから炎を出して炎の分身を使い始めた。暗殺旅行で俺が使った所を見たことがあるとはいえ、僅か数日で覚えて実際に勝負で使うか、普通?


「へぇ〜。意外にやるね、木村。けど、それは俺には通じないよ」


おっ!今度はカルマが無数の牙を放って、正義の炎の分身を斬り裂いた。カルマも暗殺旅行で銃使いのおっさんが使ってた小型牙を使える様になってたんだな。まぁ、こっちは余り驚かないけど。

大型と比べたら小型の牙は威力が低い。けど、それでもまともに食らえばダメージがヤバい。正義はどう対処する?


「その言葉、そっくりそのままお前に返してやるぜ。カルマ」


そんなこと
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