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竜から妖精へ………
第11話 初めての約束
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も大体判っていたから、慌ててゼクトに答えた。

「やっ! 違うの違うの。えとー、その……あのね? ゼクト。ゼクトって、そのギルド自体に入るのは初めて………でしょ?」
「え…? うん。勿論だよ!」
「だよねっ! ほら、最初は、1人で仕事するのは色々と大変だと思うんだっ! だから……」

 レビィは、一瞬顔を俯かせ、2、3度深呼吸をすると、顔を赤くさせながら言った。

「初めはさっ! そのっ……私と、一緒にしない!? 簡単なのから慣れていくと言いって思うんだっ! わたし、手伝ってあげるからっ!」

 レビィは思い切って伝えることが出来た。今日、目的、目標を掲げていたのが、それだったから、ある種、達成感が味わうことが出来た。

 でも……、やっぱり 答えを聞くまでが怖いのは仕方がないだろう。ゼクトにも今後の考えが有るはずだから。我侭を言う訳にもいかないから。

「え…? し、ごと…………」

 ゼクトは、レビィの話を聞いて、腕を組んで考え込んでいた。その姿を見て、レビィは思わず表情を暗めてしまう。

「(あっ……私じゃやっぱり、あの……頼りないって思ってるかな…? 突然、だし……、ほとんど、おはなし、した事ないし……。私とよりは、実際に、戦ったミラやエルザとのほが、良いって考えてる…のかなぁ? うー……でも、それが当然かも……。ほんと、いきなりだし…… 話したばかりだし……)」

 悪い方悪い方へと考えてしまっている為、その都度、視線が下がってしまうレビィ。

「(あーーん……。どーしよぉ…… 勢いで言っちゃったけど……。しっぱい、だったよーっ……、も、もっと時間をかけたらー……)」

 両手で、頭を抱えだした。

 傍から見たら、2人ともが面向かって考え込んでいる図になるから、何処となく奇妙である。


 そして、ほんの数秒後。

「そう……だよね」

 ゼクト自身も色々と考え込んでいたから、レビィの姿を見てなかった。故に、気が付いてなかったから、普通に答える。

「えっ??」

 レビィ自身も自分の事でいっぱいいっぱいだったから、少々驚き気味で、ゼクトのほうを見ると。

「ギルドって仕事を……するとこなんだよね。そうだったね! うん! ありがとっ! レビィ! どうかお願いするよ! やっぱり、全部が初めてだからさっ!」

 先程の考え込んでいた表情から、一転。ゼクトは、笑顔を見せて言っていた。

 それを聞いて、目が点になってしまうのは、レビィである。

「……えっ!? ……ええっ!? ほ、ほんと? 私でも、良いの??」

 レビィは、ゼクトの返答に驚きを隠せられない様だ。
 そして、ゼクト自身も レビィが驚いている理由が判らない。

「え…? その……レビィが誘
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