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英雄伝説〜運命が改変された少年の行く道〜(閃T篇)
インターミッションU 帰郷〜迷いの果てに〜 第170話
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ン……赴きのある宿泊先……そして案内役は魅力あふれるリィンの妹君。俄然、温泉に入るのが楽しみになってきたね♪フフッ……なんだか今からのぼせてしまいそうだよ♪」

「アンゼリカさん……(よこしま)な事を考えていませんか?」

「絶対考えているね。あの眼はオリビエの眼と同じだもの。」

うっとりとした様子で自分達を見回したアンゼリカの言葉を聞いたアリサは冷や汗をかき、エヴリーヌは呆れた表情で指摘した。



「アンゼリカに同意する訳じゃないけど、ホ〜ント、いい所ねぇ♪景色を(さかな)に酒が進みそうだわ♪」

「付き合いますよ、教官♪」

「んもう、アンちゃん!学生の飲酒はダメだからね?」

サラ教官の言葉に笑顔で答えたアンゼリカを見たトワは頬を膨らませて注意したが

「フフ、付き合うだけだよ♪――そうだ、トワもどうだい?」

アンゼリカはトワの忠告を笑顔で流して逆に誘った。



「ええっ!?ど、ど、どうしようかな……?」

アンゼリカに誘われたトワは驚いた後戸惑いの表情で考え込んだ。

「こ、この人達は……」

「どんな場所でも変わらないな……突っ込みたい気持ちはわかるが諦めろ、アリサ。」

その様子を見ていたアリサとマキアスは呆れ

「それだけ肚が座っているのだろう。」

「ガイウス、上手い。物は言いようだね。」

「ありがとう、フィー。」

ガイウスの言葉を聞いたフィーは感心し

「アハハ……みんな、気に行ってくれて何よりだ。来られなかったメンバーがいたのは本当に残念だな……」

「はい……お姉様と一緒に温泉につかりかったのですが……」

リィンは苦笑した後それぞれの所用によって小旅行に来られなかったクロウ、ミリアム、プリネ、ツーヤ、レーヴェを思い出してセレーネと共に残念そうな表情をした。





〜逗留施設”鳳翼館”〜



「お部屋はこの2階に用意してあります。今いる共用のロビーを挟んで左側が男性の皆さんのお部屋。右側が女性の皆さんのお部屋になります。上級性の皆さんやサラ様にもそれぞれ別室を用意させました。」

「私としてはトワもアリサ君達もぎゅうぎゅう詰めの同室がよかったんだけどねぇ?」

エリスの説明を聞いたアンゼリカは口元に笑みを浮かべてアリサ達を見回し

「私は別室で安心しました……」

「そだね。オリビエの女版なんて、性質が悪すぎだもん。」

安堵の表情で溜息を吐くアリサの言葉にエヴリーヌは頷き

「エ、エヴリーヌさん。オリヴァルト皇子に対して失礼ですよ?」

「うむ。オリヴァルト皇子と戦友の間柄で親しく、オリヴァルト皇子に対して軽口をたたく事は理解できるが、さすがにオリヴァルト皇子を侮辱
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